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はっけんの水曜日
 
エクストリームアイロニングはじめました

意外と気持ちいい。

 エクストリームアイロニングという競技がある。エクストリーム、つまり極限状態でアイロンがけをするという競技だ。なぜ、とか僕に聞いてはだめだ、そういう競技なのだから。

まだあまりメジャーではないと思われるこの競技、今のうちから始めておけば日本の、とまではいかないまでも沖縄のエクストリームアイロニング第一人者くらいにはなれるのではないか。さっそくはじめよう。

安藤 昌教



こういう場所で涼しい顔してアイロンをかける競技です。

エクストリームアイロニングという競技

エクストリームアイロニングはイギリス発祥のスポーツで、エクストリーム系スポーツの持つスリルとアイロンがけのしわを伸ばすすっきり感とを合わせ持った新しい競技だ。これまで先駆者たちにより、高い山の山頂でのアイロンがけやスキーやスキューバダイビング等をしながらのアイロンがけが行われてきた。スキューバだと当然水の中なのでしわを伸ばすとかもはや関係ない感じだが、そこに意味を求めるのではなく、その行為自体を追求することが目的なのだろう。不定期だが世界大会も行われているらしい。

荷物が多いので降りるの必死。

とにかく情報があまり入ってこないので確かなことはいえないのだが、僕が知る限り沖縄でこの競技を行っている人はまだいない。つまり今はじめれば僕が沖縄におけるエクストリームアイロニストのさきがけとなれるわけだ。10年後くらいにはこの競技の沖縄支部長にでもなれないだろうか。


外でアイロンがけしている時点で精神的にエクストリームだ。

そしてこの競技、ふざけているわけではなく極めて真剣に行われることが特徴だ。アイロニスト(この競技の選手はアイロニスト=皮肉屋とかけてこう呼ばれている)たちは極限状態でアイロンがけを行うため、日夜努力を重ねているのだとか。キリマンジャロの頂上でアイロンがけした記録とか残っていることからもその本気度が伺える。

 

体力的極限状態は危険です

つまりは初心者が日々のトレーニングも無しにいきなり過酷な状況下でアイロニングできるようなものではないということだ。へたすると大怪我に繋がりかねないので安易にまねすべきではない。僕は人から比べると体を動かしている方だと思うのだが、公園の登り木の上でアイロンがけをするのがやっとだった。正直これでも上り下りでふらついてあわや落下しそうになった。危険を避けるためにも、体力的極限状態下でのアイロニングはもう少しトレーニングを重ねてからにしたいと思う。

ということで今回は主に精神的な極限状態を作り出し、そこでいかに平常心でアイロンがけをできるかに焦点を置いてみよう。


 

 
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