クルマ好きには常識

冒頭の「BNR32」と「FC3S」はそれぞれ「8代目日産スカイラインGT-R」、「2代目マツダRX-7」のことを指します。

クルマの場合はモデルチェンジしても同じ愛称が受け継がれることが多いので、クルマ好き同士が会話するときには、外観や性能を引っくるめて簡単に伝えられるように、こういった形式名で呼ぶことが多いようです。

具体的には、

…というような使い方をします。

イソジンにも形式名が！？

ところで、ある日イソジンでうがいをしようと思ったらなくなっていたので、薬局に行って新しいのを買ってきました。そんなに使わないから一番小さいのでいいか、と前より小さいボトルのを買ってきてうがいをしたあと、何気なくボトルの裏側を見ると製造番号が書いてあるのを見つけました。ひょっとして、と思い中身が空になった少し大きいボトルを裏返すと、そこにも製造番号が。しかも末尾が違う！

つまりイソジンは「ADGY」で、小さいボトルの末尾「MN」は「ミニ」なんじゃないか、では少し大きいボトルの「F」は！？ひょっとして「普通」！？などと思ったわけです。そして、ここで重要なことを思い出しました。

あ、そういえばイソジンにはもうひとつ大きいサイズのボトルがある！

その瞬間、もう喉が痛いとか完全に忘れてさっきの薬局にダッシュしました。「いちばん大きいイソジンください！」

これはどう考えても「ジャイアント」の「G」ではないでしょうか！

つまりイソジンのラインナップは小さい順に「イソジンミニ」、「イソジン普通」、「イソジンジャイアント」の3種類ということが分かります（憶測です）。

「なんかー、風邪引いたみたいでー、ADGYMNしたんだけどー」
「あたしなんかー、いつもマイADGYG持ち歩いてるよ」

というような使い方ができれば一人前ではないかと思います。

家の中を調べまくる

イソジンで形式名知りたい欲に完全に火がつき、家の中にあるものを手当り次第に調べました。しかし、歯磨き粉とか洗濯洗剤など化粧品や医薬品関係のパッケージにはほとんど見当たらず。クリアクリーンの形式名とか知りたかった。

しかし調べるうち、イソジンとかクリアクリーンを収納しているミラーキャビネットが「TSF-121KR」という超かっこいい名前だったことが判明。続いて愛用しているドライヤーが「KHD-1246」、洗濯機は「AW-42SA」ということが分かりました。

もし女の子がウチに来て、「ドライヤー貸してー」なんて言われたら、「あ、そこのTSF-121KRの中にKHD-1246が入ってるから使っていいよ」とスムーズに言えるように、しっかり覚えておかなければなりません。

あと「風邪が流行ってるらしいから、ADGYしとけば？」とか。

ところで、ドライヤーのメーカーがコイズミという会社らしいので、KHDは「コイズミ・ヘア・ドライヤー」の頭文字を組み合わせたものだろうとか、洗濯機の42は4.2キロまで洗えるサイズなのかなとか想像がつきます。でも、ミラーキャビネットのどのへんが「TSF」なのかとか、洗濯機のAWの意味などは不明。もっといろいろな形式名を見て経験値を積めば分かるようになるかも知れません。

しかしこのまま家の中を調べると、僕が生活で使っているものが全て特定されてしまって、それもなんだか恥ずかしいので外に出てみることにします。