アルコールチェッカーは呼気の中にどのくらいアルコールが含まれているかを計る機械だ。 計測は呼気1リットルあたり何ミリグラムのアルコールが含まれているかで表す。 当然、飲めば飲むほどこの数値は上がってゆく。 ということはひょっとすると、飲むお酒の量をうまく調整すれば、呼気アルコール濃度を希望の数字ぴったりにする事ができるのではないだろうか。
(工藤 考浩)
目標設定
たとえば呼気中アルコール濃度0.15mg/lを越えると酒気帯び運転の検挙の対象になる(もちろんこの数値に満たなくても飲酒運転は禁止されている)。 この0.15mg/lが酔いはじめの目安になる数値だろうか。 であるならば、今回はもうすこし酔っている感じの0.20mg/lに目標数値を設定しようと思う。
計算方法
呼気中アルコール濃度(mg/l)は、血中アルコール濃度(%)を5倍したものにあたるらしい。 一般的に人間の血液量は体重1kg当たり80数mlとのことなので、体重から血液量を導き出して計算し、それに見合う量のアルコールを摂取すれば良いはずである。
この詳しい計算式がサントリーの公式サイトに出ているので、それを参考に行なった。
何を飲むか
計測のためのアルコールは何にしようか。 ここは計算が楽なように、できるだけ高濃度のお酒がよいだろう。 よってアルコール度数96パーセントのお酒、スピリタスを用いることにした。
体重計測
実は我が家には体重計がなく、この実験のために購入したのだが、ものすごく久しぶりに体重を計ってみる。 体重は71.4kgだった。 呼気中アルコール濃度を0.20mg/lにするためには、さきほどの計算式に当てはめると、飲むべきスピリタスの量は23.4mlということになる。