2つめ発見「ズズズズズズズ」
残りの石彫がどこにあるのかまったくわからなかったのだが、とりあえず小雨の降る羽咋駅前を探すことにした。
人に聞こうかとも思ったのだが、どう聞いたらいいのかわからなかったし、こういうのはオリエンテーションだと思って自分の足で探した方がおもしろい。
2つめの石像は、ジャン!のすぐ近く、ロータリー内で発見。
ズズズズズズズという効果音に合わせてエアー蕎麦をすすってみた。落語家か。「今何時だい?」なんてつぶやいてみたりして。
この石彫の作品名は、草に隠れていてみにくいのだが、「・・・・・・・」と刻まれていた。
3つめ「ゴゴゴゴゴゴゴ」
3つめの石像を探してロータリーを見渡したのだが、それらしき石彫は見あたらなかった。仕方がないので勘を頼りにロータリーを出て羽咋の街をしばらくさまようと、それっぽい石彫の後ろ姿を見つけた。
小走りで石彫の前に回ってみると、そこにはゴが7つ、「ゴゴゴゴゴゴゴ」とあった。
ゴルゴ13っぽいゴだ。
ゴゴゴゴゴゴゴにふさわしいポーズがうまく思いつかなかったので、ゴを体で表して石達の仲間になってみた。
「ゴ!」
あ、これだとゴルゴはゴルゴでもTIMのゴルゴ松本の文字芸か。「命!」みたいな。
ちなみに作品名はさっきと同じく「・・・・・・・」だった。
4つめ「ドドドドド」
4つめはゴゴゴゴゴゴゴのすぐ近くにあった。
「ドドドドド」だった。
記念写真はちょっとベタかもしれないが、傘をドリルに見立ててドドドドドを効果音としてみた。
この石彫、よく見ればなんとなくドイツの作品っぽい気がする。ドが5つで、ドイツ(ド5つ)。なんてね。
一人旅はツッコミがないからちょっと寂しい。
作品名は点の数が石彫の文字数に合わせて二つ減って、「・・・・・」。どうやらこれらは三部作だったようだ。
5つめ「■ ■」
最後、5つめの石彫なのだが、本当にコレでいいのかちょっと不安になるやつがゴゴゴゴゴゴゴとドドドドドの間にあった。
これでいいのかな。
作品名のプレートを見ると、他の作品同様に「馬淵洋」の名前があるので、これが5つめで間違いないだろう。
「連」、ちょっと他とは違った作風だ。
最後の記念写真はこうなった。
巨大なバーベルに見立ててみたのですが、いかがでしょうか。
なんだか一発芸の修行のような石彫巡りになってしまったかな。
石彫巡り、おもしろかった
あえてあまり下調べをしないできてみた羽咋駅前での石彫巡りは、ちょっとしたオリエンテーションみたいでとてもワクワクしておもしろかった。
石彫は町をにぎわすために作られたものらしいのだが、確かに私はこの石彫を見にこの羽咋市にきたので、この企画は成功なのだと思う。この石彫のおかげで羽咋という土地を知り、羽咋という場所が好きになった。
「羽咋(はくい)が好きだ!」と、声に出していいたい。