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フェティッシュの火曜日
 
初めての虫捕り・オオクワガタを捕まえに

女として否定されたような

さて、仕掛けておいたエサには虫が集まっているだろうか。仮眠のあと、真夜中の森に向かう。仕掛けたポイントは全部で3つだ。


1つ目にはアリしか集ってない。
2つ目には、エサ袋じゃなくてその裏にカブトがいた。

3つ目にいたっては、エサ袋と関係ない位置にカブトが・・・。

つまり、仕掛けた全てが、客寄せ出来てなかったらしい。

私のストッキングにたくさん集ったアリを見て、「アリには人気あるんだわ」なんて言ってみてもむなしい。まあ、エサの内容には一考の余地があるだろう。時期も少々早かったかもしれない。息が白く見えるほどに夜は冷えた。

アリを払い、エサ袋を取り外してゴミ袋に入れる。放置してはいけません。


とりあえずカブトを捕まえて裏側を観察。茶褐色などでなく、ここまで赤いのだ。(クリックで鮮明な画像が出ます)

 

最後には好きになっていました

歩きに歩き、さすがの両氏も疲れが見えてきて、そろそろ探検を切り上げようとしたそのとき、H氏の目にあの虫の姿が飛び込んできた!

あれは!(実際は高さ4mほどの位置)

クワガタだ。それも、コクワガタではない大きさ。

「木を蹴飛ばすから、地面を見ていて」とH氏。クワガタは捕まりそうになると木からポトッと落ちて逃げる(飛び立たない)。なので、蹴飛ばして地面に落として捕まえるのだ。


ゲシッ。

落ちてきたのは、ノコギリクワガタ。突然の大物で、ピントずれまくり。

だいたいコクワガタ10匹に対して、ノコギリクワガタは1匹見られるかというものらしい。

オオクワガタはとうとう見つけられなかったが、これで苦労が報われたものとしよう。
いろいろと鑑賞してから、これもリリース。


腕に乗せてみたり。
恐る恐るつまんでみたり。

そして、森の奥に・・・リリース。元気でな。

ご覧のとおり、虫カゴを持参したとはいえ、「持ち帰り」はしない。捕まえて、時にカゴに入れ鑑賞し、すぐに森にリリース。つまり、そこに虫がいるのを確認する旅なんですな。「ああ、ここに今年もいる、よかった」と。でもやはり年々少なくなっているのは明らかだという。

やっぱり、生き物は本来いるべきところにいるのが一番生き生きして輝いて見えるのだと思った。

そう考えると、虫嫌いだった私も、森の中ならクモやムカデもどーんと受け止められる気がしてくる。
家でクモを見ても、これからは見方が変わるかもしれない。「あんたは本来ここにいるべきじゃないんだ」って今度言ってやろう。



 
 
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