マンダラモード、入りました
一度目がマンダラモードに入ると、そこらじゅうにマンダラが見つかるようになる。この世はなんて美しいのか。
扇風機なんて正面から見ると完全にマンダラだ。内部で回転する羽を含めて宇宙をイメージして作られた道具であるとしか思えない。エアコンの室外機なんかも同じ具合だ。じっと見ていると吸い込まれそうになる。適当なこと言っていてもなんだかありがたく聞こえてしまうのもマンダラパワーなのかもしれない。
外へ出ると車のタイヤやマンホール、歩道のブロックパターンまで、実にたくさんのマンダラが見つかる。機能を追及した結果得られるデザインは、やはり均衡のとれたマンダラへと終結するのだろう。宇宙は心の中に存在するのだ。
まんだらけだ
どうだ、世はまんだらけ(マンダラだらけ、を略した造語。今作った)だ。ところでマンダラは物体の外観だけでなく内部にも存在する。野菜を半分に切るとそこには美しい図形が現れる。野菜マンダラともいえよう。誰に見られることもない部分にすら美しい均衡が息を潜めているのだ。