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ちしきの金曜日
 
階段タイムアタック

二段飛ばし

徐々に未知の領域に突入してきました。よほど急いでいるか何かから逃げているかしないとできない、二段飛ばしに挑戦です。うまくスピードに乗れば上りは勢いで押し通せると思いますが、下りは足さばきの正確性とスピードの両立という、高いスキルが要求されます。
ここでのハンデアイテムはゼリードリンク。適切なエネルギー補給がなければ午前中から最大のパフォーマンスを発揮できません。階段こそ重要な補給地点なのです!


僕は味わって飲むのが好きです

ハプニング発生

順調な上りの最中、とつぜん最上段の淵ぎりぎりを自転車で走るおじさんが登場。この広い公園で、二人の軌道が見事に交錯したのを認識した瞬間に集中力が切れ、無念の途中リタイア。しかしおじさんの登場のしかた、そして同じような人がもう一回やってくるところなんか、昔のチープなファミコンゲームを思い出させるような演出だと思いました。
気力、体力ともにだいぶ限界に近づいてきましたが、気を取り直してもう一度トライ。


ゼリードリンク摂取成功!

実際に上り下りしている時は夢中で気づかなかったのですが、あとで映像を見たら、途中でちゃんとゼリードリンクを飲んでいるじゃないですか!朝イチで大事な会議があるのに遅れそう、というような、1秒も無駄にできない切迫感が表現されているのではないでしょうか。実際に毎日そういう状況を経験しているだけのことはあります。

しかし、タイムは14秒73。何と、一段飛ばしより1秒以上遅くなってしまいました。試しにふたつの動画を並べて比べてみると、上りはほぼ互角。しかし下りで徐々に差がつきました。2段飛ばしの経験値が低いのもありますが、どうも後半はかなりバテている感じ。ゼリードリンクとか飲んでる場合じゃありませんでした。

 

三段飛ばし

果たしてここまでする意味があるのかどうかは分かりません。結果も既に見えているような気がしますが、幻の三段飛ばしにトライします。ハンデアイテムの携帯電話で、急いで職場に向かいながら上司に遅刻の言い訳をするのです!
しかし駅の階段を三段飛ばしで走っている人なんか見かけたら、すごいとか速いとかの前に、まず怖いと思います。


「あの、電車がですね」

ここまでする意味はあるのか

大方の予想通り、ノックアウト寸前のボクサーのような足取りで、まともに上りきることすらできませんでした。下りてくるなり、うわごとのように「無理、無理・・・」と繰り返しています。
タイムも22秒と、まったく使い物になりません。これは体力以前の問題でしょう。

 

大どんでん返しの結論

身体を張って調べた結果、一段飛ばしがもっとも安定して速いことが分かりました。まあ調べる前からうすうす気づいてはいましたが。

しかし、重大な見落としがありました。それは、階段を走るのは大変な危険が伴うということです!
実際、僕は今までに以下のような人々を目撃したことがあります。

  • 階段の上から側転のような体勢で落下してきたおじさん
  • 大事なかばんを胸に抱えたまま顔と膝でスライディングした若者
  • 正座の体勢のまま階段を滑り降りてきたOL

どれも非常に恐ろしい事故です。こんな事故を未然に防ぐためにも、極力階段は歩きましょう。歩いても走っても違うのはたかだか十数秒です。

きっと、前夜の晩酌を1杯減らしたり、着替えを枕元に置いておいたり、目覚ましを5分早くかけたり、テレビのスイッチを入れなかったり、そういう小さな心がけで、通勤通学の道のりは余裕のあるものになるはずです。

これはほとんど、自分に言い聞かせています。

男子100メートル階段

なぜ陸上競技の種目に階段がないのか、前から不思議に思っていました。古くから身近にあるものなのに、その攻略が追求されていない珍しい存在ではないでしょうか。
ほかの種目を否定するつもりはありませんが、例えばハードルとか高飛びとかに比べて実用性もあるし、人類の対階段スキルが上がれば痛ましい事故も減るかも知れません。

・・・なんて、収拾がつかないあまりに話がとんでもない方に向かいはじめたので、ジャンプでごまかして終わりたいと思います。

えいどりやーん!

 
 
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