人類の発祥の地はアフリカとかではなく実は沖縄のとある島なのだという。そんな話を聞いて半信半疑ながらも行ってみました。
(安藤 昌教)
古宇利島といいます
その島の名は古宇利島(こうりじま)。沖縄本島北部に位置する離島なのだが、橋が架かっているので車でも渡ることが出来る。この古宇利大橋は全長約2キロ、料金のいらない橋の中では全国一長いのだとか。人類の祖先もこの橋を渡って本島に上陸したに違いない、とか思ったが最近できた橋だ。
エメラルド色の海を切り裂くようにして架かる古宇利島大橋を車で走ること数分、目的の島、古宇利島に到着する。古宇利島はこの橋が架かってから観光客も訪れるようになったというが(かつてはフェリーで渡っていた)、それでも他の離島に比べてまだまだ観光地化されていない感じだ。
物産品売り場のおばちゃんにこの島について聞いてみた。
島の見所はどのあたりでしょう 「見るところなんてなんもないよー。海があるだけだねー。」
人類発祥の地だって聞いたんですが 「そうよーチブヌ浜ねー。それならあっちよー。」
有力な情報が得られた
1.何もない 2.チブヌ浜はあっちだ 3.人類発祥の地、という話は地元ではあたりまえだ
情報を元にさっそく人類発祥の地と言われるチブヌ浜へ向かおう。
チブヌ浜へと向かう途中の道沿いに「人類発祥の地」の碑を発見した。ひとんちの庭みたいなところに突然碑が建っている。これによると、古宇利島は天帝が人間の男女を初めて地上に降ろした場所なのだという。そしてその二人が住んでいた浜というのがこれから向かうチブヌ浜なのだ。この世はまだまだロマンに満ちている。