デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
トロッコ列車で着物ファッションショーをやっていた

お嬢さんが着物を着るのはいいものですね

トロッコ1両目からスタートしたモデルの列が、しゃなりしゃなりとめぐってきた。

そう、洋服のファッションショーのようにガバッ、ガバッと腰を振り子にして歩くのでなく、着物であるから「しゃなりしゃなり」なのだ。ゆっくりと、客席の間を通過していく。いっせいにケータイカメラが向けられる。


遠くから、ゆっくりゆっくり・・・
なので着物をじっくり見られる。

取材陣かぶりつき。
後ろの客車でターンして戻ってきます。

これらの着物は、大正から昭和初期にかけてブームとなった「銘仙」「お召」と呼ばれるもの。桐生はその産地のひとつとして、大いに沸きかえったという。

当時は女性が活発に社会進出を果たした時代。欧米のモダンさと和を融合させた、大胆で華やかな柄が女性らの心をつかんでいたようです。


あまり見ないようなスタイル・柄が新鮮。
発色がきれいなんですよね。

モデルさんらは、普段は高校生・大学生・会社員の方たち総勢26名がボランティアで務めている。

歩き方は「宿題」として、各自練習して臨むそうで、そこにも「しゃなり」のゆえんがある。ちょっとよたつくところも初々しい感じがして、なかなかいい。でも本来は「走る列車」の中でのショーなので、もっと足元がふらついたりしてしまうという。狭いし、けっこう大変なのだそうです。


何やってんだべ。

ところで・・・私の写真技術ではどうも着物の良さを伝えきれていませんので、ここでわたらせ渓谷鐵道車掌、齋藤さん提供の写真でお楽しみください。


ああ、空気感がぜんぜん違う・・・(齋藤氏提供)

私もイスにのぼって撮影(齋藤氏提供)

お知り合いでも見つけたのでしょうか(齋藤氏提供)

この一瞬もいいね(齋藤氏提供)

往路終わってホッとゆるんだところ(齋藤氏提供)

 

おまけ・カメラおじさん

このショーでは間近にモデルさんらを撮影できる、とあって、すごいカメラを携えたおじさん(あるいはおじいさん)も目立った。ぜんぜん知らない人だが、なんだか面白かったので載せちゃおう。

「スーさん(仮名)、フィルム足りてるか」「ハマちゃん(仮名)、オレのはデジカメなんさ(群馬弁)」
「報道席か・・・」「報道席かい・・・」
「ハマちゃん、いい光線だんべ」「フレーム、へえるか(入るか)、スーさん」
ハマちゃん(or スーさん)、激写。

わたらせ渓谷鐵道の集客アップにと始まった着物ファッションショー。今回は残念ながら止まった車内での開催と、ある意味貴重なショーになったが、次回はぜひ渓谷→着物→弁当というローテーションでショーを堪能したい。

桐生の商店街でのファッションショーは11月4日です。興味のある方はぜひどうぞいらして。

わたらせ渓谷鐵道
ファッションショー以外でもトロッコ列車は運転中です。こちらもぜひ。

ショーを終えたら キャッキャと普通の女の子。

 
 
関連記事
上毛電鉄のクリスマスが大変なことになっていた
キモノって作れるんじゃないのか?
うしろまえのひと

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.