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ひらめきの月曜日
 
ライブハウスめし紀行


ライブハウス、行ってますか?CDかけなくても、テレビから、PCから、スーパーのBGMから、と日常に音楽は溢れてるけれど、やっぱり好きなモンを爆音で聴くと生活にハリが出る。明日への力がわいてくるのさ。じゃないすか?

そんなライブハウスで素敵な音楽を聴く、踊る、疲れる。そしたら次に欲しいのは「飯を食う」。いわゆる「フード」。

もともとの用途が違うだけに、ライブハウスって普通のバーやレストランとは違う食事のニーズがあるんじゃないだろうか。単純に汗かいた後だからしょっぱい物が食べたいとか?「フード」とは呼ばず、汗かいた後の「ライブハウスめし」と言いたいそんなご飯。

もしかしたら音楽ジャンルによって売れ筋も違うかもしれない。3件のしっかり食えるライブハウスにおすすめメニュー&聞いてみました。聴いてから食うか、聴きながら食うかはおまかせだ!

大坪ケムタ



老舗ライブハウスの人気メニューは

最初にうかがったのは誕生から30年を越える老舗にして、古くはアナーキー・ARB・BOOWY、そして今も数多くのロックバンドを生み出し続ける日本一のロック箱・「新宿ロフト」

オープンは76年だが、99年に現在の歌舞伎町に移転。2代目の店はステージのあるメインフロア以外に、バー風なサブフロアもあり、そこでゆっくり食事をとることもできる。


一度は詣りたい、日本のロックの殿堂。

今回話をうかがったのは料理長の佐藤さん。「こっちの店に移った時に、日本一のライブハウスなんだから食事も一番のもの出さなきゃ、ってことでメニューも増やしたんですよ」と言うとおり、軽いおつまみ系からガッツリ炭水化物系まで30品近くの食事メニューはライブハウスとしては破格の種類。

それも「昔はレトルト使ったメニューも多かったんですけど、今はドリアだったらホワイトソースから作ったり、パスタもゆでるところから作りますよ」とかなり本格的。

最大500人近くのお客さんが入る新宿ロフト、その胃袋を支える厨房を見せていただき、メニューの中でもおすすめの一品を作っていただくことに。


すれちがうのが一杯くらいの広さ。
でも火周りはかなり本格的。

こういうのが貼ってあるのがライブハウス的。
こっちにゃミスフィッツ。

見てのとおり、ライブハウスにしては本格的なキッチン。これくらいないと30品目、500人のお客さんには対応できないってことですな。

そんな新宿ロフトのイチ押しメニューはこちら!


意外にも?オムライスでした。

デカいフライパンがさらに美味さを増す!
ふわとろ卵がまた丁寧でいいんです。

ふんわりした卵と中のケチャップライスが絶妙で、シンプルながら普通の洋食屋で出てきても全く違和感のない味。美味し!

「まずロフトに入ったら、全員コレとオムそばが作れなきゃダメなんです。だから新入社員が入ると、練習のためにまかない飯がしばらくオムライスかオムそばになるんです(笑)。でもホントに人気で、mixiでコミュニティがあるくらいなんですよ」

男ならひとりで食ってほどよく腹一杯、女の子グループなら何人かで取り分けてちょうどいい。そんなほどよい分量も人気の秘訣なのだろう。


メニューのあくまでも一部。
もちろんお酒もいっぱい。

日本を代表するロック箱、といっても今やロックもいろいろ。ジャンルによる人気メニューの違いを聞いてみると

「やっぱりビジュアル系の日はデザート系がよく出ますね、あとドリアとか。パンク系だと揚げ物系が人気ですかね。安くて腹に溜まるものがよく出てる気がします」

うーむ、前々から「ロックバー」「レゲエバー」なんかはアチコチあるのに「パンクバー」は何故一般的じゃないのだろう?と思っていたのだけど、パンクの人はコストパフォーマンス優先だからなのだな。「パンク居酒屋」なら流行るかもしれない、魚肉ソーセージ50円とかの。


後の時計は旧ロフト時代からの30年もの。

もちろん食べながらライブを見るのもOK。さすがにカレー食いながらパンクとか見る人はそういなさそうだけど。中にはZAZEN BOYSの向井秀徳氏命名という「ムカイ・サーディン」なんておつまみがあったり、全体的に腹に溜まりそうな食べ物が多いのが、やはりロックだなぁ、このガッツリ感が。


料理長の佐藤さん。ありがとうございました!

ちなみに新宿ロフトはライブ終了後も朝4時までバー営業しており、ノーチャージでお酒や食事を楽しむことができる(深夜イベントが無い場合)。自分もたまに利用するんですが、フラッと大物アーティストが来てたりして驚かされることも。

「ロフトには行ってみたいけれど、見たいライブがないんだよなぁ‥」という人も気楽に酒一杯、そして噂のオムライスを食べてみて!

 

新宿ロフト

東京都新宿区歌舞伎町1-12-9

タテハナビルB2

TEL:03-5272-0382

 

 

こちらは40年!時代に合った最新メニュー

続いて、新宿ロフトが30年ならこちらは40年!の老舗中の老舗「青い部屋」。シャンソン歌手・戸川昌子さんがオーナーを務めるお店として知られている。

2000年のリニューアルオープン後はクラブ文化と融合したスタイルで、ライブハウスに深夜のクラブ、トークライブ、もちろんシャンソンコンサートと幅広い使われ方ができる「サロン」として老若男女が楽しめる店になっている。

ライブハウス‥とは違うかな?と思ったんですが、美味しかった!という声を多く聞いたのと、イイ音楽が聴ければそこはライブハウス(的)だ!ということで取材させていただきました。


シャンソンな人も、クラブな人も。

話をうかがったのは、バーチーフのあいさん。

「定番だと唐揚げとか焼きそばとか普通のメニューになっちゃうんですけど、ウチって結構特別メニューやイベントの日限定メニューが多いんです。ハロウィンにかぼちゃのシチュー作ったり、クリスマスはタンドリーチキン、夏祭りには鉄板焼きとかも出してるんですよ」

ちなみにあいさんが入ってる時は、彼女自慢の様々なインド料理が出ることが多いとか。この日もおすすめにカレーを出していただきました。


この日の特別メニューはキーマカレー。

お肉もどっさり。食いがいあります。

見た感じ以上に味が濃いのと、ご飯&挽肉の食感が味わいぶかく、まさにあとを引くおいしさ。さすがインド料理店で働いていたというだけある本気の味。これまた美味し!

さらにあいさんから「あと、これにお好みでこのリーペリンのウスターソースかけて食べると美味しいんですよ。それとこのラフロイグのウイスキーソーダとすごく合うから飲んでみてください!」とさしだされたのが、このソースとウイスキーソーダ。


英国ウスター市の本物ウスターソースだとか。
クセがあるけど、慣れるといいクセに。

これがまたカレーとソースの酸味、そのままだとクセのあるウイスキーソーダとカレーの後味が恐ろしく合う!さすがバーチーフ、食べ物との相性も恐ろしく考えてらっしゃいます。まさにあいスペシャル!

「自分がクセのある食べ物や飲み物が好きなんで、つい薦めたくなっちゃうんですよねー」と語るあいさん。もちろんお酒の種類が豊富なのは言うまでもないけれど、それもウォッカにジンジャーを漬けてあって「これでモスコミュール作ると美味しいんですよ」と一工夫があったり。

こういうバーカウンターで相談しがいがあるお店って、遊びにも行きがいがあるよねぇ。


もちろん種類豊富なカウンター。
メニューにないお酒もあるそうな。

通常メニューは定番もの多し。

さて先に書いたとおり、特別メニューが多いという青い部屋。今回出していただいたキーマカレーも毎回ではなく、カレーだけでもトマトベース・ほうれん草・バターチキンなど、日によって違うのだとか。

ジャンルによって具体的に何が人気、というよりはそうした特別メニューが出る傾向にある、とのこと。

「イベントのイメージに合わせたメニュー出したりもするんですよ、ロリータ系のイベントだったらショートグラスにパフェみたいに盛ったデザートとか。あとお店で気に入った物を見つけたら突然出してみたり‥。出したいものを出せる小回りが効くところがいいですよね」

常連客も多い青い部屋、その常連というのも20年、30年クラスだから格が違う。でも、そういった人ほど若い人のイベントやこうしたメニューを楽しんでくれるのだとか。今も昔も遊び心ある人の琴線に触れるものは変わらないってことですな。

先の新宿ロフト同様、青い部屋も平日はイベント終了後はノーチャージで入場可(平日は2〜3時まで、週末は朝まで)。年配の人も若い人も集えるサロンだけに、親世代を誘ってきてみてもいいのでは。美味しい食事とお酒、ライブハウスとは違うイイ雰囲気がありますよ。


青い部屋

東京都渋谷区渋谷2-12-13

八千代ビルB1F

TEL:03-3407-3564

 

 
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