初夏の潮干狩りシーズンは、潮時表のチェックが楽しい。休みの日が一番水位が下がる大潮で、さらにお昼頃が干潮だったりすると、つい心ウキウキワクワクしてしまう。
そんな訳で、今年も友達を誘って近くの干潟に遊びに行き、以前DPZでも紹介させていただいたアナジャコやマテガイなどのマニアックな生き物を捕って遊んでいたのだが、また一つ、驚くべき新たな生物が砂の中から現れた。
(text by 玉置 豊)
干潟遊びは楽しいな
よく晴れた休みの日、友人達と川原沿いの道をダラダラと歩いて干潟へとやってきた。
見知らぬオッチャンにアナジャコの正しい捕り方を習ったり、キャーキャーいいながらマテガイを捕まえたりして、力一杯無邪気に遊び惚ける。
干潟って楽しい。
ちょっとアサリを掘ってみよう
筆と塩を駆使して、アナジャコとマテガイが本日の夕飯分くらい確保できたところで、ちょうど一番潮が引く時間になったので、さらに海側に移動してアサリを掘ってくることにした。
適当な場所に腰を落ち着け、熊手でガスガスと干潟をほじくってみると、なにやら大きな手応え。
石かなと思ったら、違った。
子供のこぶしくらいある大きな貝だった。
いや、もしかしたら貝が大きいのではなくて、私の手が小さいのかとも思ってアサリと比べてみたが、やっぱりこの貝が異常に大きいようだ。
この貝の名前がわからなかったので、とりあえず「デ貝」と命名。
デ貝は場所によっては結構な密度で埋まっており、ほんの30分程でキロ単位の収穫となった。
このでかい貝、集めたのはいいけれど、食べられるのかがかなり怪しい。泥臭いというか胡散臭い。
オオアサリというらしい
ちょっと食べるのが不安なので、近くでこの貝を集めていた人達に聞いてみたら、ここらではこの貝を「オオアサリ」と呼んでいて、アサリと同じように食べるのだそうだ。確かに見た目は大きなアサリだ。
オオアサリとやら、せっかくなので持って帰って食べてみようかな。