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はっけんの水曜日
 
スキャナは高級デジカメか(パンがじゃりじゃりだ)

全員目が回っている。

パンがじゃりじゃりだ

沖縄のパンはなぜかじゃりじゃりしていることが多い。なぜじゃりじゃりするのかというと砂糖が粒なのだ。今回は数種類のじゃりじゃりパンを食べて、そのじゃりじゃり具合を比較した。

なお今回の撮影には超大型受光部を持つデジタルカメラ(スキャナともいう)を用いましたので画像にも注目です。

今回は特別に大型の機材を使いました。
撮影は丁寧に。
ウィーン。

パンの撮影は撮影対象物を真上から撮影するため、さかさにしたスキャナを空き箱で支えて対象物との距離をぎりぎりに保ち行った。スキャナデジカメは無事パンを撮影できるだろうか。

それではじゃりじゃりパンの比較です。

 

うず巻

沖縄で「うずまき」と名の付くパンを買うとほぼ100パーセントじゃりじゃりだ。どこがじゃりじゃりなのかというとクリームがじゃりじゃりなのだ。歯の先で小さくクリームを噛むとじゃりじゃり言う。クリームに溶けていない砂糖がこんにちはしているのだ。しかし不思議なことに舌に乗せたときの粒状感はほとんどない。じゃりじゃりは楽しいのだが、そればかりに気をとられていると遅れてやってくるメジャー級の甘さに震撼する。とにかく確実にじゃりじゃり感を味わいたい人、どうでもいいから血糖値を上げたい人にはお勧めのパンだ。


ここからは大型デジカメによる画像です。
断面写真みたいに見えるが、実は俯瞰図。

 

さとうでごジャる

ごジャる、のジャはじゃりじゃりのジャだろう。要するにじゃりじゃりしていることを前面にアピールした、じゃりじゃりで生きている商品であるといえる。パン部はバターの香り高いデニッシュで特筆するほど甘くはないのだが、周りがとにかくザラメで固めてあり、粒状感、歯ごたえ(砂糖のね)ともに今回の調査では最高点をマークした。パンというより砂糖と考えたほうがいいだろう。


じゃりじゃりを前面に出した戦略。
名前負けしないじゃりじゃり感。

 

あげぱんすてぃっく

「あげぱんなのに油っぽくない、砂糖のざくざくがたまらない」というのはパッケージに書かれた宣伝文だ。確かにからっとしており、丁寧に砂糖を落として食べるとパンというよりも揚げたてのドーナツのようなカリカリ感が味わえる。しかし特筆すべきは袋の底にたまった砂糖の量だろう。どうしてもお見せしたかったのでここだけ普通のデジカメで撮影した。


ビニール越しの撮影は少し苦手か。
ドーナツみたいだ。

底に砂糖がたまっているのがわかる。
袋の底に残った砂糖の量がとにかく半端じゃない。アリの一家なら2年は生きられるだろう。しかし思ったのだが、じゃりじゃりした甘さが本当に好きな人は、べつにパンがなくったって砂糖を食べたらいいんじゃないか。この袋に残った砂糖はもしかしたらそういうヘビーユーザーへの対応策なのかもしれない。

 

エスプレッソ・シュガー

ロールパンの中にコーヒー味の砂糖クリームが注入されている。このクリームがじゃりじゃりなのだ。うず巻パン同様、クリーム自体を歯で噛むとじゃりじゃりするが、粒状感はさほどない。しかも信じられないことにそれほど甘くなくてうまいのだ。いやここで甘くなくてうまい、とか書くと全てを敵に回しそうなのだが、なぜかこのパン、じゃりじゃりするのに甘さ控えめなのだ。もしかするとこれまでに食べたやつらが甘すぎて舌が麻痺してしまったのではないか。そう思って残しておいたうず巻を食べたらやっぱり比べ物にならないくらいに甘かった。

パッケージのジャリジャリの文字が金だ。
半分に割って撮影。

 

ご賞味ください。

どれもこれもじゃりじゃりでした

ということで沖縄ではじゃりじゃりした食感の甘いパンが大人気だ。甘党の方はいうまでもないが、そうでない僕みたいな人も一度は食べてみてほしい。じゃりじゃりした食感が楽しく、甘党に転じられるかもしれないですよ。

場合によっては使えます

今回の取材では見事スキャナはデジカメとして使うことができた。しかし受光部が巨大で撮影速度が遅い分、手ぶれ(というか被写体ぶれ)が気になるところだ。それから遠くの景色とかが苦手(だいたい受光部から3センチくらい離れるとだめ)。あとパソコンの操作も同時に必要なので、自分撮りをしたい場合は誰か友達を呼ぶと楽だと思いました。

最後の写真はこんな感じで撮っています。

 
 
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