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ロマンの木曜日
 
携帯なしで1日過ごす

PM12:30 起床

この日は昼過ぎに起床。通常、午前中にメールや電話で一度は起こされるのですが、この日は携帯が鳴らなかったおかげで、昼過ぎまでぐっすり眠ることが出来ました。

しかしその分、携帯に留守電が入っているのではないか、メールが届いているのではないかと、とても不安に。そして、ついに我慢しきれず奥の手を使うことにしました。


家の電話から携帯の留守電を聞きます

 

PM14:30 留守電を聞く

家の電話の受話器を取り、090−310−1417に電話をかけます。実はこれ、携帯の留守電を外から聞くための電話番号。ドコモの場合、この番号にかけた後、自分の電話番号と暗証番号を入れると、携帯の留守電を聞くことが出来ます。

携帯が出たての頃、つながらない場所が多かったため、よく使っていたのですが、まさかまたこの番号を使うことになろうとは…。


普段使わないため、かけづらい位置にある固定電話

それにしても家の電話のかけづらいこと!普段FAXの送受信にしか使わないので、こんな場所においていたのですが、いざかけるとなるととても不便!改めます。

 

PM15:00 電車に乗る

留守電を聞き、安心したところでようやく出勤。今日は16時から制作会社で特番の会議。もちろんここにも携帯なしで向かいます。普段は電車に乗ってる間に、メールの返事をまとめて打ったりするのですが、今日はやることがありません


本でも持ってこれば良かったと後悔
人の携帯が気になって仕方ありません

普段は目的地まであっという間なのに、今日は時間がとても長く感じられます。しかしよく見てみると1車両中に携帯を持っている人はほんの2〜3割。あとは本を読んだり、考え事をしたりしています。

自分が携帯を持っている時は、誰もがみな携帯をいじっているような気がしていたのですが、実際はそうでもない様子。新たな発見です。

また、携帯がないと電車の中吊りにも目が行きます。


クオメソッドを試してごらん?

普段ならまず見ないであろうゴルフ雑誌の中吊り。「クオメソッドを試してごらん」。何でしょうか。クオメソッド。早速、調べようと携帯に手を伸ばしますが、携帯がありません。やっぱり不便!

 

PM16:00 会議

こうして人を見たり、中吊りを見たりしているうちに駅に到着。定刻どおりに会議に向かうと…


あっ!誰もいない!

なんと会議室がもぬけの殻!慌てて近くにいたADさんに聞いてみると「あれ?さっきスタートが30分遅れるって留守電に入れましたよ」とのこと。携帯があれば…。もっとマメに留守電を聞いていれば…。この辺りからどんどんと日常生活に支障が出始めます。

 

PM19:20 公衆電話を探しながら移動

結局、会議は1時間遅れてスタートし、終わったのは19時過ぎ。この日は19時からニフティの会議なので、完全に遅刻です。「遅れます」と連絡を入れようと公衆電話を探すも、なかなか見つからずウロウロ


もしかすると着くころには会議が終わってるかも
公衆電話を見つけられないまま、ニフティに到着

どこにも公衆電話が見つからないので、「行くあいだに見つけたらそこで電話しよう」と思っていたら、なんとそのままニフティのある大森ベルポートに到着。公衆電話が減ったとうすうす感じてはいましたが、まさかここまで減っていたとは…。

 

PM20:00 ニフティに到着

そして、また一難。通常の業務時間が過ぎているため、入り口が閉まっていて入れません!いつもは着いた時に林さんか古賀さんに電話してドアを開けてもらうのですが、今日は携帯もなければ公衆電話もない状態。


社員証がないと開かないドア

と、その瞬間、たまたま知り合いの社員の人が通りかかりました。事情を話し、何とか入り口は突破!しかし今度は会議室がどこだかわかりません

声を頼りに会議室を探し…
入り口の隙間から中を確認!

いつくもある会議室の前をウロウロし、入り口の隙間から中を確認します。お!どことなく見覚えのある人影が!

ここだ!間違いない!

こうして何とか会議室に到着。たまたま見つからずに済みましたが、どこからどう見ても明らかに不審者。つかまらなくて良かったです。

 

PM21:30 買い物をしながら帰宅

こうして無事、会議終了。行きの電車があまりにヒマだったので、帰りは本屋に寄り、何か読むものを買うことに。


本屋では買いたい本が調べられず…
コンビにでは買い物メモがなく、困惑

しかし買いたかった文庫本がどこの出版社から出てるか携帯で調べられず、買うのを断念。また、携帯の買い物メモを見ることが出来ずコンビニでパンを買い忘れるなど、買い物にも細かな支障が。

 

AM0:00

そして携帯をオフにしてから24時間が経過。再び電源を入れます。電話は途中で何回か聞いたので大丈夫なはずですが、問題はメール


1日に来ていたメールは6通。微妙。

急ぎなら電話してくるだろうし、メールは1日くらいチェックしなくても大丈夫だろうと思っていたのですが、なんと友人からこんなメールが。

「今、電話していい?」

これを送った後、「いつになったら電話出来るんだろう」と、じっと連絡を待っていた友人を思うと申し訳ない気持ちに。メールも電話もすぐに受け答えすることが前提となっている今、急に携帯を持たなくというのはなかなか難しいようです。

携帯電話がないと公衆電話にばかり目が行きます

携帯がないとやっばり不便

本当は「携帯がない1日もゆったり過ごせて悪くないかも」みたいなまとめをしたかったのですが、やっぱり携帯は無いと不便!

電話やメールはもちろん、時計・目覚まし・カメラ・メモ・検索などの機能を一気に失ったのもかなりのダメージでした。

唯一良い点があったとすれば、ぼーっとする時間が増えたこと。歩いてる時間、電車に乗る時間、携帯をいじってる時には見えてこないいろんなものが見えてきて楽しかったです。

丸一日はお勧めしませんが、移動などのわずかな時間であれば、携帯を切ってみるのも悪くないかも。


 
 
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