地図を見るのが好きだ。
知らない場所でも、行った気分になったりできる。ただ、もっと面白いのは、知っているはずの場所で何か新しい発見があることだ。
近場の地図を眺めていて、気になることがあったので、確かめてきました。
(text by 三土たつお)
どこまでもまっすぐな道があった
東京の中野坂上という場所に用があり、地図を眺めていた。
用があった場所は画面下の方南通り沿い。
ふと、上の画面の矢印をつけた道が、南西の方角に向かってまっすぐ伸びているのに気がついた。
だからどうした、とお思いかもしれない。しかし地図好きにとっては見逃せない点があるのです。
細くてまっすぐな道。これはレアです。どこまで伸びているか、ぜひ確かめなくてはならない。そんな義務感から、地図を辿ってみた。
確かめに行かねばなるまい
こんな細い路地が中野から多摩川までまっすぐ続いているなどというのはほとんど奇跡だ。
例えていえば住宅地の中を約10kmの滑走路のような道がずっと続いているようなものではないだろうか。
上の写真のような道を想像しつつ、実際に確かめに行ってみた。