私のアパートには、本棚がないッス。
むかし遊びに行った友だち(女子)んちの状況に、ショックを受けて、真似して始めた。
彼女の家は、とても女子の家とは思えない程、男らしかった。
畳の部屋。家具ほとんどなし。本とCDは縦にうずたかく積まれており、あとは電話と、楽器のベースと布団。ザ・シンプルライフ。
その、無造作に積んである感じが格好良かった。「ん? 本? 読んだけど、何か? 何かあれば売るか捨てるかして、すぐにでもココを出て行けるけど、何か?」という雰囲気に憧れた。
自由そうだった。案の定、彼女はヒラリと海外留学して、帰ってきて変わった職業について、さらに結婚して子供も産んでいる。
その頃とは全く違った部屋に住んでいるのだろうと、想像するのだけれど。
私の脳内のあの部屋、若い彼女の部屋が更新されない。まずあそこからクリアしないと、彼女みたいに自由に生きれないんじゃないかなー、とまで思っている。
私のアパートは、まだ自由とはほど遠い。捨てられないものばかり。
実家も本でジャングルで、ずっと母に「どうすんのよコレ!」と、小怒られ状態。
でもしようがない。
なんか読むの、好きなんだもの。
前に男子に「家にいるとき、何してるの?」とスウィートなことを聞かれ、こたえたのが、「何か読んでるか、書いてるか、かなー」という、色気もなんもない、かなしい回答……。
ああ、いっそのこと、図書館かマンガ喫茶に住みたい。ブックオフの100円コーナー、愛してる! 最高!
あと電子ブックの普及を本気で願っている。うすーいノートパソコンを、文庫本みたいに開く形で、ダウンロードして読めるようになったらいいのに。
そして、モノとしての本への、執着を捨てられたらいいのに。
捨てるのがイヤなので、時々、本を売りに行く。
今までマジックリン系のもので拭いてた。 |