そこはたしかに昭和でした
このべんがら格子の玄関戸の上には、まんまるの外灯がつき、戸をあけると暖簾をくぐってアンティークな帽子かけとバカでかい本棚、そしてあるじのマクラさんご自慢である造りつけの立ち飲みカウンターが出迎えてくれる予定です。
他人の家とはいえワクワクします。これを「昭和」と言わずしてなんといいましょうか。
出入り自由だという立ち飲みカウンターに関しては、「あんた、ここで商売しちゃ違法だよ」という神田ぱんの言葉に、「ただなら誰も文句言わねえだろう、ガッハッハ」と太っ腹な返事をマクラさんが返しています。会話までも昭和にワープ……。
それにしても、買物のなかで一番高かったという玄関戸といい、立ち飲みカウンターといい、どうやら貧乏っぽい家は以外と金がかかりそうです。
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