この次のiPodはどんなものになるのだろう? クリップ型の次のiPodを勝手に想像してみた。
(text by 住 正徳)
最新のiPod shuffleについて
クリップ型なんて凄い、なんて感心しておいて、実はまだ実物を見た事がない。次を予想する前にまず今を知る必要がある。ビックカメラに最新のiPodを見に行った。
新しいiPod nanoが5色並ぶ横に、クリップ型のiPod shuffleがあった。小さくてかわいいし、本当にクリップの形をしている。
こうやってアップでどーんと撮影してしまうと凄く大きく見えてしまうが、実際は縦41.2mm、横27.3mm、重量15.5gというコンパクトボディなのだ。それだけ小さいのに容量は1GB、約240曲も収録出来て、更に12時間の連続再生が可能である。
展示されていたiPod shuffleを手に取り、クリップをぱかぱか動かしてるうちにどんどん欲しくなっていく。今日の服装だったらどこに挟もうか。ここか、ここか、ここか。そんな事を想像するうち、ほぼ、買うつもりになっていた。
まるでアップルのタイアップ記事のようになってしまったが、そういう訳ではない。今回の企画は、次のiPodを予想するのだ。このクリップ型のiPodの次には、どんなサプライズが用意されているのか。
iPod shuffleを元の場所に戻し、ビックカメラを後にした。 次のiPodの事で頭がいっぱいになり、すっかり買う事を忘れてしまった。
軽さが極まる
デジタルミュージックプレイヤーに求められるもの。それはやはり軽さにあるのではあるのではないだろうか。軽くて曲がいっぱい入る。という事は…、
次のiPodはとにかく軽くなる
と予想してみた。今のクリップ型でも15.5gと十分軽いが、身につけている事を忘れてしまうくらい、軽量化が進むのだ。
その結果、最終的にiPodは羽になるんじゃないか。これならば1グラムもない。イヤホンの方が重い。
赤い羽共同募金のように、胸元にiPodを差しても良し、ハットに差せばワンランク上のお洒落を楽しむ事も出来る。
21世紀は心の時代だから
iPodが1グラムを切ることで起きる弊害も予想される。身につけてる事を忘れるくらいなので、落としても気付かないのだ。なくしてしまう人が続出する。
羽は軽過ぎた、という反省から、軽量化とは全く別のベクトルで次の開発が進む事も考えられる。
「逆に、持ち運びづらいくらいの方がいいんじゃないか」
21世紀は心の時代なのだ。合理性ばかりを追求せず遊び心を忘れずにいたい。 そんなアップル社の方針により、
次のiPodは鳥型になる
白いハトの形をしたiPodである。羽型iPodで培ったノウハウを応用してハトの形にしてしまうのだ。鳥型iPod、通称「iポッポ shuffle」だ。
ハトがリアル過ぎて若干ポップさに欠ける次世代iPodではあるが、実際に使用感を試してみよう。
まずはiポッポに音楽を取り込む。USBケーブルをiポッポの脇腹につなぎ、iTuneに登録されている楽曲をダウンロードするのだ。
ダウンロードが済んだら、音楽を持って街に出よう。
iポッポは肩の上に置くのが正しい。肩の上にハトがとまっていれば「あの人はいい人なんだ」と思われるのだ。音楽を愛し、尚かつ動物も愛している。さすがは心の時代のデジタルミュージックプレイヤーである。愛・ポッポと言い換えても構わない。
電車内では、iポッポのボリュームは控えめに。 ヘッドフォンからの音漏れはトラブルの原因になります。
ボリューム以前に、ハトを肩に乗せている時点でトラブルの原因になりそうではあるが、もし次世代のiPodがハトになったらこういう人たちが車内にいっぱいいる訳で、それは心の時代というよりも、困った時代ですね。
今回、ハトをiPodとする為に色々なハトのおもちゃを探したが適当なものが見当たらず、最終的に剥製を使用する事にした。結果、このようにリアル過ぎるハトを肩に乗せる事になった。
剥製を貸してくれた上野剥製所さんは、映画「グーニーズ」に出て来るような雰囲気のある職場でした。
取材協力:上野剥製所 https://www15.plala.or.jp/ueno123/