もうどんどん恥ずかしくなってきましたが、続けます。
(恋人の事故のしらせを受け、病院へ急ぐ男。恋人の容態が気になるが・・)
よし子はさいわい軽症だった。そして、病院のベッドで夢を見ていた。
小学生の自分が、ほうきで廊下を掃いている。遠くで掃除の時間の終わりを告げるチャイムが鳴るのが聞こえた。
学校のチャイムのSE
廊下の向こう側で、男子数名がほうきをバットのように持って遊んでいる。そのことを注意すると、一人がやけに毅然とした態度で叫んだ。
「ごめん!」
まるで耳元で叫ばれているようだった。
「おい、よし子!」
次の声は、もっとはっきりと聞こえた。
つづく
今回のお話で登場したSE
学校のチャイム
キーボード (2回目)