那覇マラソンに出場するのも今年で3度目となった。このマラソンは走る人たちの数もすごいのだが(今回は23000名以上がエントリーしていた)、沿道で応援してくださる方々のホスピタリティーもすごい。ただ走っているだけでいろいろな差し入れがもらえるのだ。今年はマラソンを走るともらえる物に注目してレースを楽しんでみた。
(安藤 昌教)
知花さん
今年のスターターは先日の世界大会で準ミスユニバースに輝いた知花くららさんだった。おととしはサンプラザ中野さんがランナーを歌ってくれたので、かなり男くさい勢いがついていたのだけれど、今年は僕の周りにいた男性陣はちがう意味で勢いづいていた。彼女の合図で長いレースが幕を開けた。
スタートして5キロ付近までは応援合戦がメインで食べ物系の差し入れは見かけない。今回はわかりやすさを重視して精神的なものではなく物質的な、要するに沿道から頂ける食べ物飲み物に限って話を進めていきたいと思う。
第一水分、現る
5キロを過ぎたあたりに第一給水ポイントがある。ここではスペシャルドリンク(あらかじめ自分用のドリンクを置いておく)以外は水だ。スペシャルドリンクの中にピンクオレンジ色をしたすごくうまそうなやつがあったので、思わず手を伸ばしそうになった(もちろん人のを勝手に飲んではいけない)。
この先10キロから15キロくらいまでが一気に沿道からの差し入れが増えるゾーンだ。心も弾む。まずは塩の入った小袋がもらえる。これは手書きのメッセージが書かれていて精神的にも大きな支えになるので毎年ありがたく頂いてゴールまで大切に持っている。
次はおばちゃんたちが黒糖をくれる。黒糖はスポーツ中の糖分とミネラル補給にとても優れているらしい。もちろんありがたく頂いた。
果物出現
そして満を持して第一果物が登場、みかん。みかんは走りながらでも食べやすいようにとの心遣いから、皮をむいておいてくれる場合が多い。
この後も果物やら梅干やらアメやらアイスやら、もうそれだけでおなかいっぱいになってしまうほどいろいろな差し入れが登場する。中には火のついたタバコを差し出している人なんかもいた。
僕は毎年走る側から参加しているのだけれど、一度くらいは応援する側で参加してみるのも楽しそうだなと思った。
ここまでは順調でした
15キロを超えたあたりから上り坂が多くなるので、ランナーたちも差し入れを受け取る余裕がなくなってくる。そんな中現れるサーターアンダギー(沖縄版揚げドーナツ)。これはかなりもさもさしていて飲み込みづらいのだが、食べてしまえばエネルギーになるのかもしれない。
と、ここまでは順調に見えた今回のマラソンも、次のページで急展開を迎えるのであります。