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東急メディアコミュニケーションズ


ちしきの金曜日
 
刀削麺を作りたい

ようやく刀削麺が作れる

刀もでき、生地もできた。これでようやく刀削麺が好きなだけ削れる。いやあ、長かった。

早速、削った麺が入りやすいように、この家で直径が一番大きい鍋にお湯を沸かしてもらい、板に載っけた生地を左手に持って構える。


生地を構えて、いざ勝負。生地の原価は200円也。 このフカフカした生き物は、生地ではない。

お手製の刀を右手に持ったら準備完了。果たして、ちゃんとお店で習ったようにできるだろうか。


第一回試技。

アー、ダメだ。失敗。

生地の表面が乾いてしまっていて、全然うまく削れなかった。手を3回動かしたうちの1回くらいしか削れていない。刀の角度が難しい。

やはりお店でプロが用意した生地を教えてもらいながら削るのと、家で自分が用意した生地を削るのでは全然違う。難しい。


生地が乾いていたのが敗因か。 生地も麺もボロボロだ。

 

再チャレンジ!

やはりこういうものは、一回やったくらいでは成功しないのが世の常だ。なんていったって中国四千年。表面が乾いてしまった生地を捏ね直して、刀削麺、再チャレンジだ。


第二回試技。

うーん、途中まではうまくいったのだが、だんだんと生地の先に切り損ねた麺が、だらしなくぶら下がってしまった。焦りすぎだ。


わかりやすい失敗例。 刀削麺といえなくもないが、ちょっと違う。

自分の腕が悪いのかと、同席していた3人にもやってもらったのだが、誰がやってももれなく失敗する。やはり生地が柔らかすぎたか。包丁の切れ味も鈍い気がする。


「こんなのできないって」とSさん。
「このラー油、辛いなー」とDさん。
ヴァイオリンの練習ではない。

やはり、お店でうまく麺を削れた気がしたのは、打ちっ放しのゴルフ練習場でプロにレッスンしてもらったら、たまたまうまくいったのと同じで、実際に一人でゴルフ場に来てみたら全然うまくいかなかったみたいなものか。しかもゴルフクラブならぬ刀からして手作りだし。私はプロゴルファー猿か。

しかし、とりあえず鍋の中には、不揃いながらも手作り(刀から)刀削麺らしきものができあがっている。今日のところは、これをみんなで食べてみることにしよう。

 

手作り刀削麺を試食

私は麺が削ってみたかっただけであって、別に料理がしたかった訳ではないので、スープなどはすべて料理上手の家主にご用意いただく。わがままな客でごめんなさい。

さあ、みんなで削った刀削麺を、担々麺風のスープで試食だ。


坦々麺風刀削麺の完成だ。 麺がちゃんと刀削麺っぽい気がする。

ズルズルと食べてみると、ちゃんと刀削麺っぽいプニプニツルツルした歯ごたえになっている。ブラボー。

さすがに麺の太さも茹で時間もバラバラなので、プニプニツルツル以外にも、ブヨブヨとかヌルヌルとかネチョネチョした麺も混ざってはいるが、それでも充分に美味しい。

刀削麺のうまさの秘密は、生地から麺をダイレクトに鍋へ入れることで、麺同士がくっつくことを防ぐための打ち粉を一切使わなくて済むため、麺の断面をツルッとしたまま茹でることができるからなんだろうなと、作ってみてわかった。

なるほど、適当に作ってもちゃんとうまいぞ。よし、生地もまだたくさん余っていることだし、家に帰ったらちゃんと坦々刀削麺を作ってみよう。


 

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