■王国の方に、お話をうかがってみた
きのこ料理はどれも非常においしかった。
このままでは料理の話だけで終わってしまう。
そんな危機感を感じたので、左側で料理の紹介。
右側で、きのこ王国の角田(かくた)さんからうかがった話を紹介しよう。
――どうして商品がきのこばかりなんでしょうか。
角田さん:大滝といえば、きのこの生産が有名なので。
――きのこ王国というネーミングは?
角田さん:私もわからないです(笑)。社長が決めたのでは。
――メニューがすべてきのこを使った料理ですが、どうやってメニューを考えているのですか?
角田さん:私を含め、レストラン関係の社員数人で考えています。定番メニュー以外は、季節で入れ替えています。
――個人的には「きのこ石焼ぐつぐつカレー」がかなりおいしかったのですが、誰が考えたんですか?
角田さん:あ、私です。
――きのこ王国のおすすめメニューは?
角田さん:やはり100円きのこ汁でしょうね。来られた方、みなさんこれは食べてらっしゃるようです。
――きのこ王国では、年中きのこを食べることができるんですか?
角田さん:北湯沢温泉の地熱で、年中きのこを栽培できるんです。これは日本でもここだけです。売っているきのこは、朝もぎの採れたてきのこですよ。
――おみやげ館ではたくさんのきのこ商品がありましたが、きのこ王国さんで考えて製造されているのでしょうか。
角田さん:店頭に並んでいる商品のうち、7割が社長が考えています。まず業者さんにサンプルを作ってもらい、試食して商品化するかどうか決めます。うちは雪の時期は観光客も少なくて、ひまなんですね(笑)。だから、冬の間に新商品を考えています。
――商品のほとんどが試食できるというのは、すごいですね。
角田さん:社長の考えです。自分が観光に行ってお土産を買う時に、人にあげる前にまず自分でおいしいかどうか試したい、という気持ちからです。
――店内のモニターや、ホームページでは凝った映像が流れていますね。
角田さん:これは専属の映像編集のプロがやってくれています。
――きのこ王国ならでは、というところはありますか?
角田さん:お店以前に、観光地として皆さんに喜んでもらいたいので、利益にならないことでもやります! |