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東急メディアコミュニケーションズ


ロマンの木曜日
 
子犬によるワルツ

鍵盤を前に正座する奏者

猫によるワルツ

つぎに、実家のネコによる演奏を見てみたい。

すでに子犬でもワルツでもないことはもはやお許しいただければ幸いである。

猫の場合、箱座りになったまま動かなくなる可能性があるが、いずれにしても、子犬とはまたちがった演奏を見せてくれることだろう。

 

演奏開始

マウスオンで再生ボタンが表示されます(音が出ます)。

先ほどの子犬による演奏との差は顕著なものとなった。主な点は、

・調性感の復活
・長音の多用

といったところだろうか。以下に楽譜を見ていくことにしたい。

 

 

体全体をつかうトーンクラスターを駆使する奏者

作品解釈

まずは冒頭の調性記号をみてほしい。#(シャープ)がやたらついている。ロ長調。いかにも弾くのが難しそうだ。

ロ長調といわれてパッとこない方は、合唱曲の大地讃頌を思い出してほしい。たたえよ大地をあー、である。ピアノの人、たいへんそうだったでしょう。

あえてそういう調を選択するのが、気ままな猫ともいえる。

1小節め、E9(イーナインス)ともいうべき響きが心地よい出だしである。


右後足の使い方がポイントである

5小節め、Bパートの入口で曲はいったんノンコードな響きをみせる。ここはCパートへの係留的な役割をもっているといえる。

Aパートでは奏者の指使いがまったく見えなかったが、ここでようやく確認することができる。ファ#は左後足で押さえ、右後足でド#・レのクラスターをしっかりホールドする。11小節へ向けての不安や焦燥感をしっかり表現しよう。

Cパートではふたたび箱座り奏法によって曲の終結が高らかに宣言される。G#マイナー、それは寝ているところをとつぜん起こされた猫の悲痛な叫びであるのかもしれない。

何がワルツだ

と、しらじらしくやってきたが、ぼくとしては可愛ければ何でもいいのである。上の曲だってどこが3拍子なのか。いい加減にしろといいたい。ねこ大好き。

子犬によるワルツ。それは子犬好きのためのワルツなのだ。

人間によるいい加減なワルツ

 

 

 

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