豚肉再構築
この、重なって押しつぶされて何がなんだかわからなくなっている肉を、慎重に調味していく。
いやがうえにも慎重にならざるを得ず、パン粉までひとおおりつけ終わったあとも、思わずもう一度卵液→パン粉の過程を繰り返す。
そして、またいやがうえにも慎重を期さねばならず、クッキングペーパーに包んで天ぷら鍋に投入する。ペーパーは185度以上に熱してはいけないし、薄切り集合体とはいえかなりの分量の肉なので、一気に温度を上げず、低い温度でじわじわといじめるように揚げてみる。
きつね色になるまで揚げること、15分!しかし某専門店では8分かけて低温で、とサイトに書いてあったから、あながち間違いではなさそうだ。
ちょっと持ち上げてみると、あんなに頼りなさそうだったやつが立派な大人に!