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フェティッシュの火曜日
 
地元丼を探せ

サーチ&デストロイート新橋丼

さて新橋丼の噂は聞くも、「新橋駅前の寿司屋のランチ」としか情報がない。ともかく足で探すしかない。

先に書いたようにサラリーマンの街・新橋、それにしても飲み屋が多い!駅前のビルだけでも80軒近く、そのうち半分弱がランチ営業をやってる状態。さらに外まで加えると、駅中心に半径100mの円を書いたらランチやってる店だけで100軒近くあるだろう。とりあえず店先のランチメニューを覗いていく。


これぞ王道ランチ!
やや豪勢な感じ。
気まぐれを喰らいたい!

カジュアル居酒屋な彩り
こういうの地味に嬉しい
酒と昼定という言葉に惚れる

 

もちろんこのランチメニューはごく一部も一部。「居酒屋の昼定食」、あぁこの甘美な響き‥。新橋駅周辺で働いてる人は幸せ者だ、これだけのランチから選べるのだから!このワクワク感、「サラリーマンの下北」「酒飲みの原宿」って感じだ。だが、肝心の新橋丼が見つからないよ!

1時間くらい調べたのだけど、「新橋丼」は見あたらず。毎日じゃなくて入れ替わりメニューのひとつだったのだろうか‥。何よりランチ時間に探すだけに腹が減って仕方がない。これだけランチメニューを見比べて、食うことが出来ないのはホントにツライ。

ファストフードな品川丼

新橋丼をあきらめ、3駅移動して品川駅へ。山手線・京浜東北線・東海道線など多くの路線が入り組んでいる同駅、そのホームのそば屋に品川丼はあった。


単品400円とお財布に優しい価格。

立ち食いそば屋『常磐軒』のメニューに名を連ねる品川丼、見たところ普通のかきあげ丼‥に見えるが、実際はダシのプールにざんぶりと漬けたかきあげをご飯に乗っけたものである。違うのはダシの分だけですが。

ダシがしみたかきあげを口に入れると、弾力ある小刻みに切られたイカが。少し刻んでご飯と混ぜて食べると、味がついた白飯と天ぷらのミクスチャー加減や良し!

これも馬場丼と同じ、B級に属する味。しかし電車と電車の合間にチャカチャカっと食うひとときを満足させるには十分、いやこの味!という感じがする。


飯ものではエース格。

■品川丼

具と飯相性 ★★★★

ガッツリ感 ★★★

地元らしさ ★★★★


あと今回地域名ではない、ということで実際には食さなかったのだけど、地域性が強いということで気になった丼をふたつ。

以前古賀さんも取り上げた上野駅「聚楽台」の「西郷丼」、秋葉原駅「寿司兼」の「オタク丼」だ。


鹿児島の味を丼に。
二次元の味を丼に‥ではないようです。

すいません、実際は店まで行って写真は撮ったものの前に食った丼が腹に残ってて食えませんでした‥。オタク丼とか4層構造らしいし、吉祥寺丼の後とか食えないよ!

それにしても意外とみつからなかった地域丼。「ウチが新宿丼とか言い張っちゃうのもねぇ」と皆謙虚なのだろうか。地域との関連も意外と無かった‥というか、東京で地域に特化した丼を出すのは難しいのかも。

もう地域に関連なんてしないでいいから、地域丼はどんどん作っていただきたい。ちくわぶまみれで「渋谷丼」とか、ブロッコリーまみれで「鶯谷丼」でもいいじゃないか。丼とはパワー&エナジーの塊みたいな料理、その地の名をつけた丼があるだけで街に活気が出そうな感じじゃないですか。いつか山手線どんぶりめぐりとかやれる日が来る事を祈って。

ごちそうさまでした。

無いのは丼だけではない

丼は少ないながらあったものの、意外と無いのが地名がついた「××定食」。サラリーマンの好きな物が揃った「新橋定食」とかありそうだけどなぁ。

地名に著作権なんか無いんだから、どんどん地名丼&定食作ろうぜ、お店の人。「エビスビール」みたいにそれがその土地の名物になるかもしれないし。

と、書いたところ読者の方からご連絡をいただきました。恵比寿はもともと「エビスビール」の工場があったことからついた地名なんだそうで、話が逆だったみたいです。へー!(編集部追記:06.09.13 13:00)



 

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