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ロマンの木曜日
 
この店で一番高いものを2
新幹線のワゴンで一番高いもの・安いものを調べます。


以前、「この店で一番高いものを」という記事の中で、キヨスクとコンビニの一番高いものと安いものを調べてみたことがある。その時に実はもう1つ調べてみたい場所があった。

それは新幹線のワゴン!あの小さな移動式のお店の中に一体どれくらいの値段のものが乗っているのか?今回たまたま新幹線に乗る機会があったので調べてみることにしました。

さらに今回、キヨスクのおみやげ店「ギフトキヨスク」や道の駅も調査。名付けて「この店で一番高いものを・旅情編」!

(text by 岸川 祥子



この店で一番高いものを・新幹線ワゴン編


新幹線のワゴンで一番高いものはシュウマイ(1210円)
新幹線のワゴンで一番安いものは水(110円)
新幹線のワゴン、領収書はありますがレシートはない様子

というわけで新幹線に乗り込み、調査開始。訊くだけ訊いて立ち去れるキヨスクと違い、新幹線の場合、質問をぶつけた後、周りから変な人だと思われたまま、目的地まで行かなくてはいけません。しかもこの日は満席で周りは人だらけ。とりあえず勇気をふりしぼって訊いてみることに。

筆者 「あのー、ちょっとおうかがいしたいんですけど…」
店員 「はい、なんでしょう(満面の笑み)」
筆者 「このワゴンの中で一番高いものってなんですか?」
店員 「(一気に不審そうな顔になり)高いもの…ですか。
     崎陽軒のシュウマイで1210円になります」
筆者 「それください!」

か、買えた!店員さんは優しいけれど、周りの冷たい視線が一気に突き刺さります。一体何の拷問でしょうか。

ちなみに上記のやりとりは新横浜通過時のもの。「もしかして新横浜だからシュウマイなだけで、他の場所ではもっと高いものが売ってるのか?」と思ったんですが、帰りに名古屋付近で訊いた時も「今はワゴンに積んでませんが、崎陽軒のシュウマイが一番高いです」との答えが返ってきました。

それにしてもお弁当が一番高いと思っていたので、おみやげ品のシュウマイが一番高かったのはちょっと意外。大丸の地下で売ってるような2000円くらいの高級弁当を想像してました。

続いて一番安いものについて訊いてみます。

筆者 「この中で一番安いものは何ですか?」
店員 「そうですね…たぶん130円のプリングルス…
     いえ、110円のペットボトルの水です」
筆者 「それもください」

併せて1320円の会計。あまりに恥ずかしかったので、領収書をもらって仕事であることをアピールしてしまいました。

ところでこの領収書、よく見ると「東京営業所」と「大阪営業所」にチェックを入れる欄が。売った場所や上りか下りかでチェックを入れる欄が変わってくるのか…今度新幹線に乗った時にでもまた訊いてみたいと思います。

ちなみに買ったシュウマイは弟におみやげとして進呈。素直に喜んでいたので、ネタ用に買ったことは伏せておくことにしました。

 

 

この店で一番高いものを・ギフトキヨスク編


新幹線・新大阪駅構内の「ギフトキヨスク」で調査
ギフトキヨスクで一番高いものはたこ焼きの素(2100円)
ギフトキヨスクで一番安いものはたこべえ(320円)

さて、続いては新幹線の駅構内にある「ギフトキヨスク」。新幹線のおみやげ店で一番高いものと一番高いものは何かを調べます。場所は新大阪。

まずは一番高いものから調べていきます。通常、おみやげの相場は600〜800円程度。たまに1000円くらいのものもありますが、それ以上のものはほとんどありません。そんな中、ダントツに高かったおみやげがこちら!

たこ焼きの素・9点セット(2100円)

他のたこ焼きの素は1000円しないくらいなのになぜかこれだけ通常の倍。何で高いんだろうと箱を開けてみて納得。なんとたこ焼き用の鉄板と油ひきと目打ちが入っていました。

確かに大阪以外の地域では、たこ焼きの素を買っていっても鉄板がないのが当たり前。これが入っているのは正しいといえば正しい気が。ただしこのセット、残念ながらたこは入っていませんでした。

ちなみにギフトキヨスクではない、大阪の通常のキヨスクで一番高かったのは、デート用の写ルンです(1500円)。ネクタイ(985円)や携帯の充電器(600円)が最高だった東京と比べると若干高めでした。

さて、再びギフトキヨスクに戻ります。今度は安いもの調べ

一番最初に目についたのは400円ちょっとの袋入り唐辛子。これが一番安そうだったのでレジに持って行き、「一番安いおみやげはこれですか?」と尋ねたところ…

店員 「え!ちゃうちゃう!安いんやったら
     そこの棚に『たこべえ』 があるからそれ買ってき!」

ふと見ると、隣の棚に「たこべえ」というスナック菓子が。「北斗晶さんが大阪みやげとして紹介!」「ハイヒールモモコさんが大絶賛!」と、なぜ見落としたんだろうと思うくらい派手にデコレートされてます。なお、お値段は320円

ちなみに大阪の通常キヨスクで一番安かったのは、ティッシュ(60円)。夕刊がある時は夕刊が50円で最安値。これは東京のキヨスクと同じ結果でした。

 

 

この店で一番高いものを・道の駅編


車での 旅のお供に 道の駅 (季語なし)
道の駅で一番安いものは青じそ(50円)
道の駅で一番高いものは8500円の盆栽!

さて、最後におまけとして旅先で必ず立ち寄る道の駅。おそらく場所によってかなり値段が違うと思いますが、とりあえず実家の近くにある道の駅「かなん(河南)」に行ってみることにしました。

この日は日曜日で朝市が開かれていたため、野菜をはじめ、激安商品が山積み。竹炭、小さな竹ぼうき、アイス、牛乳など100円程度の物は当たり前。80円のにがうりや青じそなど100円を切る物も沢山並んでいます。そんな中、店の人に一番安いものを訊いてみると

店員 「うーん、50円のおおば(青じそ)ちゃうか

あれ?シソは確か80円のはずでは…?

店員 「あれ、ホンマやな。
     こっちは80円でこっちは50円。うーん…」

どうやら50円の方が若干鮮度が落ちている分安いよう。それでもこれだけ入って50円は激安。当初の目的をすっかり忘れてうかれながら購入。

さて、続いて一番高いものを探すことに。

これまでシュウマイ(1210円)、たこ焼きの素(2100円)とそれほど高くないものを目にして、すっかり安心しきっていた岸川。ここで思いがけない事実を目の前に突きつけられます。

筆者 「この店で一番高いものはなんですか?」
店員 「たぶんこの盆栽ちゃうかな〜」

見るとお値段なんと8500円!この企画の趣旨はもともと、自分でも買えそうな安いものばかり売ってる店に行って「この店で一番高いものをください」と言ってみること。これまではすべて3000円以内なのでなんとか買うことが出来ましたが…

筆者 「あっ、そうですか。ありがとうございます」

ここでついにリタイヤ!すみません!買えませんでした!スルーしてしまいました!庶民の私には8500円の盆栽を買う勇気はありません。

やはり「この店で一番高いものを」は本当のお金持ちにこそ許されるセリフ。あー、怖かった。びっくりした。

セレブごっこは危険です

キヨスク、コンビニ、ワゴンと思ったより最高金額が低かったため、調子に乗って「この店で一番高いものを」と連呼してみましたが、最後に道の駅の8500円の盆栽に見事ガツンとやられました。

教訓 道の駅で「この店で一番高い物を」と言ってはいけない。


 

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