僕は沖縄に来てからというもの、一年の大半をビーチサンダルで過ごしている。僕だけではない、沖縄ではちょっとかしこまった場でない限り、かなりの確率でみんなビーチサンダルを履いてる。ほんとだよ、今度調べて報告するよ(いま原稿書いていて、こっちの調査をさきにすべきだったか、と思っている)。
ええっとつまり、そんなマストアイテムだからこそ、履き心地にはこだわりたいと思ったわけです。というわけで今回はビーサンに履き心地を求めてみました。
(安藤 昌教)
島ぞうりと呼ばれています
沖縄ではビーチサンダルのことを島ぞうりという。ちなみに沖縄の人が言う島酒というのは泡盛のこと。毎日愛用するからこそ、これらの商品には「島」という誇りある呼称が冠せられているのだ。ところで近所に島カメラというカメラ屋があるが、あれは社長が島袋さんだからだ。
前述したように僕は年中島ぞうりを履いているわけだけど、冷静に考えるとあまり履き心地がいいものではないのだ。そりゃそうだ、ソールはスポンジかゴムか、そんな荒削りな一枚板なのだから。いってしまえば思いっきりローテクだ。
こんなに毎日履く島ぞうりだからこそ、もう少し履き心地にこだわってもいいのではないか。ということでハイテク化することにした。覚えているだろうか、今から10年くらい前にエアマックスというハイテクスニーカーが流行ったことを。当時はかなり品薄で、人通りの少ない場所とかでエアマックスを履いていると脱がされて奪われたりした。俗に言うエアマックス狩りというやつだ。たぶんあのときもったいなくて履けなかったエアマックスを今でも大切に保存している人がいるんじゃないか(もう今なら奪われないから大丈夫だよ)。
そんな往年のハイテクスニーカーたちをリスペクトして、今回は島ぞうりのソールにエアを仕込んでみたい。果たしてスニーカーのように履き心地がよくなるのか、道を歩いていたら奪われたりするのか(だからもう奪われないって)。試してみよう。