得をしているわけではない
一見、他人を利用しているように見える平田さんだが、休みの日に祭りに参加させられたり、高いジャズの店に連れて行かされたりしている。まるっきり得しているわけではない。事例4で本人が言っている、「なんで自分がそんなに沈黙を恐れるのかよく分かりません。」が本心に近いかもしれない。
対人スキルのテクニックを聞くためのインタビューであったが、うっかり闇を見た気がする。書き始めは本名で原稿を書いていたが、やはり仮名にすることにした。
最後に、平田さんのまじめさが見えた質問と答えを掲載したい。
−−−若い女性に対してそういう会話をして仲良くなろうとかはしないんですか
しないです。いきなり愚痴の話をされるような関係になってしまうから。
「で、この前の続きだけど」って感じで。それは楽しくないし、愚痴を聞いているあいだに嫌になってしまうんです。
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かばんがかわいい |
−−−もっとちゃんとしたい、と
タクシーとかお店だと一瞬で終わるけど、異性との間でそれがずーっと続くのは避けたいですね。
−−− 自分の愚痴を聞いてもらうのはどうですか。
自分がそういう受けこたえをしているので、「わかるわかる」って言われても「うそだあ」って思ってしまいます。
人と仲良くなるという能力が高すぎて、便利なんだか便利じゃないんだか分からなくなっている。 |