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ロマンの木曜日
 
ラジオ体操第9
ラジオ体操には第1、第2の他に第9があった。
という話ではなく、ベートーベンの交響曲第9番に合わせてラジオ体操をしてみたらどうか、という思いつきである。

思いつきである、と偉そうに言ってはみたものの、実際、交響曲第9番の伴奏でちゃんと体操出来るものだろうか。試しみよう。ちょうど夏休みシーズンだし。

(text by 住 正徳



ラジオ体操について勉強する

ラジオ体操の歴史は古い。ラジオ体操の普及推進を努める日本郵政公社のホームページに、その歩みが詳しく載っていた。

「ラジオ体操は、国民の体力向上と健康の保持・増進に寄与するため、昭和3年に当時の逓信省(現在の日本郵政公社)簡易保険局が制定したものです。(かんぽのホームページより)」

とあるように、ラジオ体操の誕生は昭和3年である。その年の12月にラジオ体操のレコードが3枚組で発売され、翌年の2月にラジオ体操は全国放送となった。その後、ラジオ体操は第1から第3まで制定されるが、動きが難しく一般に普及しなかった為、一旦休止となってしまう。休止から4年後の昭和26年、現在のラジオ体操第1が制定され、ラジオ体操は復活した。翌27年にはラジオ体操第2も制定され、現在に至る。


ラジオ体操をする子供たち

そして今日、ラジオ体操の歴史に「ラジオ体操第9が制定される」と勝手に刻んでしまおうという訳だ。動きが難しいとまた普及しなくなってしまうので、動き自体はラジオ体操第1のものを採用する。伴奏曲が変わるだけである。

 

音源を探さないといけない

ラジオ体操第9を実現させるには、交響曲第9番の音源が必要である。さらに、その音源に合わせて体操する様子をネット上で公開するには、著作権というものをクリアしないといけない。クリア出来ないと音楽が流せなくなり、そうなるとオッサンがただラジオ体操しているだけ、という映像になってしまう。それは全然ラジオ体操第9ではない。


ベートーベンさんの彫像

クラシック音楽なので作曲家であるベートベンさんへの著作権は発生しないが、演奏者には著作権がある。その辺りの権利がクリアされている音源をネットで探してみた。すると「おもしろクラシックMIDI」というサイトの管理人さんが、シンセサイザーで自作した「交響曲第9番」をアップしているのを見つけた。早速、使用許可の連絡を取ると、快く了解していただけた。管理人さん、ありがとうございました。

これで音源は確保出来た。次に4つの楽章からなるベートーベンの「交響曲第9番」の中で、どの部分に体操を合わせるかであるが、「歓喜の歌」として知られている終楽章を伴奏とする事にした。

とはいえ、その終楽章は全部で約25分もある。25分間もラジオ体操を続けるのは大変だし、それを映像で見せられても困ると思う。終楽章の中で特に盛り上がっている部分を自分なりにチョイスして、それに合わせて体操する。


近所の公園

ラジオ体操といえば公園。
事務所の近所にある児童公園にやって来た。

ここで、ラジオ体操に新たな歴史を刻むのだ。


第9?


 

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