なんだこの暗黒物質は
「Qちゃんの中身はあんこ」という史実が記録されたことはない。ましてや、「外皮は求肥」という設定も存在しない。しかしその真実に今は目をつぶって前に進むしかない。
さてあずき餡で胴体を作っていこう。
本来なら「直立した胴体」を作るべきなのだが、思うようにあずきの固さがキマらなかったので、まな板の上に寝かせて、薄くレリーフ状に展開していくことにした。
暑いしもうどうでもいいや、というわけでは決してない。
生まれて30数年、こんなに「Qちゃんの中身」を立体的に頭にイメージしたことは、かつてなかった。
夢に出そうなものを作ってしまったと思う。でも気にせず進めたい。
さて、先ほど冷蔵庫に入れました求肥は、どうなっているでしょうか。 ・・・。なんだかダマが消えなくて、「いも餅」みたいになっている。大丈夫か。
ちょっと固くなってしまったので切りにくく、そしてべたべたとして貼り付けづらい。えい、えい。
半ば無理やりあずきを見えなくしてできた結果が、これだ。
薄目で見ても、あの大食いオバケとはわかるまい。いや誇らしげに言ってもしょうがないのだが。もっとなめらかに仕上げたかったのにー。
いや、重要なのは見た目ではない。「手触り」だ。ぬくもりだ。では触ってみよう。
よくわからない。仕上げに片栗粉をまぶして、手にくっつきにくくしたのだが、そんな仕上げの必要なオバケなんて、あるものか。
では、食べて記事をしめますか。
結果:
・Qちゃんはたぶん求肥でできている。 ・だがダマになるようなものは失敗だと思われる。 ・でも煮て食べるとうまい。 ・でもできれば正月とかに試したほうがいい。