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ちしきの金曜日
 
夏の倉庫街

■倉庫街の景色


大きな木がみっしりと植えられている

倉庫街の街のスケールは工業地域の例に漏れず日常サイズを超えている。建造物の大きさはもちろん、道幅も広く、1ブロックも大きい。ちょうど普通の街をShiftキーを押しながらそのまま拡大した感じだ。

そして街の主役は大型トラック。歩くようにはできていない。歩行者の姿はほとんど見かけない。

しかし一歩足を踏み入れると驚くほど緑が多いのだ。

工場施設は敷地面積のうちの何パーセントかを緑地にしなければならないとされている場合が多い。工業団地として造成される場合は街区にもまた積極的に木が植えられている。

倉庫街も同じだ。緑豊かなスケールのでかい街。意外なことにそれが倉庫街の特徴だ。


緑とまるで防波堤のような無骨な塀とのコーデがきらりと光る

 

順番待ちトラックの路上停車も倉庫街の定番の光景。

路上にはトラックが並んでいる。積み降ろし作業の順番待ちで路上がいっぱいだ。普通の街だったらえらいことだが、倉庫街では当たり前の光景。

 

いかにも工業地域らしいこんな光景も楽しめる。今年の夏はぜひ倉庫街へ。

 

■ふたたび見どころ:倉庫テクスチャ

スケールの大きさは、倉庫のテクスチャに表れている。天井高が非常に高い空間に普通の窓を付けると下のようないわゆる倉庫らしい窓間隔になる。


広く空いた窓の間隔が内部の空間の大きさを物語る。倉庫鑑賞の醍醐味の一つだ。

窓以外のテクスチャを楽しむポイントはバルコニー部と排気口だ。下の倉庫作品のように、のっぺりとした表面に、おそらく非常時のための強調であろうビビッドな色遣いによって彩られたバルコニーとポツンポツンと並んだ排気口。愛おしい。

鮮やかなグリーンに彩られたバルコニー部と間隔を置いてたくさん並ぶ排気口。蠱惑的なその肢体はピンク色に染まる。

ぼく自身が楽しくてしょうがないのでまだ続きますよ。

 

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