これが躍動感だ!
「なんだい、あのみっともない飛びかた!」 と、陸上や体操の選手たちは笑うかもしれない。 「まあ、おかしな飛びかた!」 と、今どきの若いギャルたちが囃し立てるかもしれない。
が、なんと言われようと私は気にならなかった。 自分の力で飛べることがうれしくてうれしくて、しかたがなかったから。
こうして後から写真で見るといろいろな面でかなりヤバいが、そんなことはどうでもよかった。
自分の足で、自分の行きたい方へ飛んでった。
右下では、もうじき3歳になる娘が、飛び回る父をじっと凝視している。
気にするな。 いずれわかる。 いや、わからんかも。
新しい世界
ジャンプしているうちに、何かが見えてきたような気がした。 いや、「気がした」じゃない。ハッキリ見えた! さらにもっと続ければ、もっと新しい世界が見えてくるに違いない。
止まらなくなってしまった私は、 さらにどこまでも飛び続けていった。