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フェティッシュの火曜日
 
東京 地下足袋の旅

ナチュラル・ボーン・ジカタビスト

ある変化、というのはまあ大したことではなく、「恥ずかしさがなくなってきた」それだけである。

最初から足袋は服装に溶け込んでいたので、人の目はほぼ気にならなかった。それどころか、地下足袋を履く自分がいとおしくなってきたのだった。それもどうなのかとは思うけど。


あ、ギャル。でもひるまずヒルズへ。
ジカタビスト・スルー・ザ・ガテニスト。

下のイベント広場では、映画関連の催しが行なわれるところらしく、若い女性を中心として人だかりが出来ていた。そこにも躊躇なく進む。


「どれどれ?」 ゴム底が後ろに見えるくらい背伸びして・・・。

そして人工的建造物・ミーツ・ファッションとしての足袋。


トーキョーの表面を足袋でスキャンする・・・。
「とんがってるね!」 個性的な靴へと近寄り親近感をあらわにする足袋・・・。

他、気づいたこと。自分がなぜかだんだん外股歩きになっていくのだった。そのほうが実際、楽なのだ。

私の中のオレが目を覚ます。


「今日の〜仕事〜は、つらか〜った〜、と来らぁ」

帰りは、朝の躊躇が嘘のよう。新宿の人ごみにも地下足袋のまま紛れ、そのまま家路についた。


見慣れないモノを履いた、君が今、出て行〜った〜。

ゴム・ミーツ・ゴム。摩擦係数、最大に!
電車でも揺れに強い!かどうかはわからない!<

滑り台もらくらくノンスリップ。

でも下りは滑ってみよう。

・・・。

しかし家に近づくにつれ、疲労が普段の4割増しであることに気づいた。

現代の靴のようなサポートが十分にないわけで、地下足袋を履きこなすにはそうとう足が鍛えられそうだ。

とび職の人の足の裏はどうなってるんだろう、とか考える余裕もそのときは全くなく、すぐさまサンダルに履き替え、飲み屋へ直行した。

次の段階、「とび職への熱き挑戦」は、またそのうちでいいや。


 

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