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ちしきの金曜日
 
漫画喫茶でサッカー観戦
試合開始1時間前に会場入り


6月18日、サッカーワールドカップ、日本vsクロアチア戦が行われたこの日、大多数の日本人と同じように僕も日本代表を応援した。

より盛り上がれるように、漫画喫茶まで出向き応援した。
沢山の人と見たほうが盛り上がれると思ったからだ。
いわゆるPV(パブリックビューイング)というやつだ。

(text by 上杉 天馬



試合開始1時間前、店内はまだ静か

お店なんかで行われるPVだとオールスタンディング、もしくは椅子の数よりも客のほうが多くて、立ち見になることが多い。
しかし、ここは違った。
一人一人にキチンと席が用意されている、言わばオールシッティングだ。


ここがビューイングスペース、まるで自分の部屋だ

ビューイングスペースについて、まず驚いたことは、テレビの大きさだ。
やっぱり大画面で見てこそ盛り上がれるってもんだ。
写真だと小さく見えるテレビも、かなり近づいて見るため、結果的に大画面でのド迫力映像になる。
また、イヤホンをして見るため、まるで競技場にいるかのような臨場感が得られる。

家では、こんな見方はできない。
テレビに近づき過ぎれば、目が悪くなると注意されるだろうし、イヤホンなんぞつけようものなら、家族の団欒をと怒られる。
やっぱりPVに来て正解だ。

 

今日の試合をより楽しむために

試合前、せっかくなので、サッカーの勉強をしたい。
幸い、ここにはサッカー関係の資料が豊富だ。


名探偵コナンってよくサッカーボール蹴ってたよな・・・
積み上げられたサッカー関連資料

関連資料により、サッカーに関してかなり詳しくなった。

  • サッカーは格闘技
  • ボールは友達
  • 現代サッカーにおいてファンタジスタは不要
  • 日本はJrユース大会で優勝したことがある
  • 白血病や心臓病でもサッカーはできる
  • 味方の発射台というポジションがある
  • ファンタジスタは数秒先のプレーを見ることができる
  • 邪魔なDFは吹っ飛ばせ
  • 試合中相手選手に噛みついても、故意でなければOK
  • 資料によってイタリアは強かったり弱かったり
  • 一流プレイヤーのシュートともなると、ゴールネットは簡単に破ける
  • GKは意外とFWの能力が高い
  • パス出しのリズムは日本舞踊
  • キーパーにとってはゴールポストも友達

他にもいろいろあったが、基本的に知っておくべきはこんなところだろう。


仮想日本vsクロアチア戦、クロアチアの弱点は左DFだ(てきとー)

続いて、ウィニングイレブンというゲームを使って、本日のゲームをシュミレートしてみる。
最近のゲームはリアルだ。
ゲームとはいえ、これでクロアチアとの効果的な戦い方が見えてくるかもしれない。


日本がクロアチアに勝った瞬間

結果は、2-1で日本の勝ち。
勝因は、中盤のスペースを有効に使えたことだと思う、サッカーのことはよく解らないが、きっとそうだ。
これなら今日のクロアチア戦も安心して見ていられる。
ちなみにレベル3でプレーした、デフォルト設定だったので。

そろそろはじまる

なんだかんだで、そろそろ試合開始の時間だ。
試合前に、サッカーの知識や、安心材料を得られたのは、PVならではの利点だと思う。


日本国民が一つになる時間
僕も気持ちはみんなと一緒だ、「ファンタジスタ」オモシロイな・・・

国家斉唱。気持ちはみんなと一緒だ、声は出せないが気分だけでも

両国の国歌斉唱だ。
もちろん、僕も日本代表の勝利を願って、国家を歌いたい。
が、いかんせん、歌詞がわからない。
そしてそれ以上に、迷惑行為は即退場という、この店のルールが気になる。
ここはフリだけ、口パクで。
でも、気持ちは一緒。

W杯に関する版権の問題などの為、試合の流れや状況を実際の画像で伝えにくい。
なので、僕の表情なんかで、試合状況を伝えたいと思います。
ただ、このことと、純日本人である僕が、外国人っぽくオーバーアクションをしていることとは、無関係でございます。
ついつい盛り上がりすぎてのオーバーアクションになってます。

・・・ ・・・えぇまぁお察しください。


そして試合開始

日本の決勝T進出をかけた大事な一戦が始まった。

ところで、せっかくPVまで出向いたというのに、このままじゃ一人きりでの観戦だ。
部屋で見ているのとあまり変わらない。
店内にはかなりの人数が居るはずなのに、まるで人の気配がしない。
PVというと、もっとファン同士が肩を組んだり、一緒になってランチキ騒ぎをする場所だと思ったのに、イメージと違う。
やはり漫画喫茶という場所が悪かったのだろうか。
まぁいい、たとえ離れていようと、壁を隔てていようと、日本代表の勝利を願う気持ちは一緒だ、きっと。


ペナルティエリア内のファウルだ

前半開始20分過ぎ、相手チームにPKのチャンスを与えてしまった。
絶対絶命だ、日本代表。


気持ちはみんなと一緒だ、頼む!川口

こうなってしまった以上、あとはGK川口を信じるしかない。
頼むぞ川口、日本人の思いが一つになった瞬間だ。
そして、顔は見えないが確かに店内に存在する、同じ想いでテレビを見ているであろう人たちと、思いが重なった気がした。

そして、川口はやってくれた。


漫画のようなスーパーセーブ炸裂
テレビ画面には吠える川口、ブース内で一人で盛り上がる僕

うぉぉぉぉ!!
リアルタイムで見ていた時、思わず少し叫んでしまった。

本当なら、そばに居る人と抱き合ったり、ハイタッチをして、この喜びを分かち合いたいのだが、なんせブース内には一人。
もう隣りのブースに突入しようかとも思った。

実際どうなのかと、隣りのブースをチラ見すると、なんと、オンラインゲームをプレイ中!!
もう一方の隣りも、後も、てか結構大多数の人はオンラインゲームに熱中しているっぽい。


なんかテンションが下がった

どうやら、店内で僕が感じていた一体感は、まやかしだったようだ。
薄々は感じていたけどね。
一人で、日本代表のレプリカユニフォームなんか着て、浮いてたしね。

僕のテンションが下がったからか、その後の試合展開もピリッとしなかった。


決定的な場面を外し、顔をおおうジーコ監督
気持ちはもうみんなと一緒じゃないけど、悔しがってみる

結局、試合はスコアレスドロー。
こんな時、周りにサッカーファンが居れば、「絶対ブラジルに勝つぞっー!」、「オーッ!」なんて、盛り上がるのだろうが、どうやら今の時間、漫画喫茶には、オンラインゲームファンはいても、サッカーファンは居ない。

漫画のつづき読も・・・


結論、漫画喫茶じゃ盛り上がらない

大黒がインタビューを受けてる
最近大黒に似てるとよく言われる

まだテレビが一般家庭に普及していない時代、人々は街頭テレビに群がり、皆で力道山を応援したという。
それから時が経ち、家でテレビを見られることが普通になった。
それでも、人々は、大勢の人と喜びや興奮を分かち合おうと、PVに出かける。
僕も、2002年日韓ワールドカップのときは、新宿のPVで大いに盛り上がったものだ。
しかし、同じことを漫画喫茶に期待するのは無理だった。
家で一人で見ているのとなんら変わらない。
当たり前だ。

みなさんも、代表のレプリカユニフォームを着て、漫画喫茶に行くのはやめた方がいい、地味にひそひそ噂されて恥ずかしいから。


 

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