個展に憧れる。
ちいさなスペースにこれまで撮った写真や制作物を展示したり、ビデオモニターでは映像作品をループで流したり。来てくれた人にはちょっとした飲み物を出してもてなしたい。
しかし、なかなかちょうどいいハコはない(ライブハウスとかイベントスペースのことを「ハコ」と呼びます)。
そう思っていたら、小さくてきれいなハコがあったのでさっそく開いてみました。(林 雄司)
ここが個展会場です
ちょっと詰め込みすぎの感はあるが、思い入れのある作品を展示することができたと思っている。照明は抑え気味にした。アーバンを演出である。
これが会場の外観。
もうおわかりですよね。段ボールの内側に僕の作品を小さくして貼り付けてあるのだ。
この段ボールをかぶればいつでもどこでも個展会場だ。個展はいつでも満員である(定員:一名)。
展示作品も箱にあわせて小さく作り直した。
小さいZくん
ぼんやりした時間すべてが鑑賞の時間だ。
箱をかぶってピエロとかZくんを眺めていると、『箱をかぶっていて変な人だと思われたらどうしよう…』とかそういった雑念が消える。個展というか、超自分ワールドである。たのしいのだが、まずい気もする。
箱のすきまから光が入ってくる場所でないと作品がきちんと見えないので注意が必要だ。
そうでないと闇の中で自分に見つめられるというスピリチュアルな反省部屋みたいなことになります。
見たことあると思ったら、きみはおれか
ハコをお探しのかたへ
人を呼ぶんじゃなくて、自ら作品を持って人がいるところに出向く、というのはポジティブでポップでホスピタリティあふれる方向転換なんではないだろうか。なんだか2.0って感じである。
だったらネットで公開すれば距離も時間も関係ないのだけど、それは気づかなかったことにして、個展を検討中の皆さんは選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。