これは典型的な日常の非日常 これは自炊をしない一人暮らし男の食卓風景だな、としみじみ思いながら目をあげる。そこには通常のコンビニの売り場の風景があった。ポテチを食べる自分のすぐ横では、いつものコンビニの売り場の風景。
使い古されているが、これぞ日常の非日常と呼ぶにふさわしい光景だろう。「コンビニ売り場」と「一人暮らしの食卓」。この二つの日常が同じ場所で再現されたとき、それは非日常になるのだ。
僕はラーメンをすすっている。コンビニでストッキングを購入する女性の横で。この微妙な罪悪感はなんだろう。何も悪いことはしてないのに。居心地がいいような、悪いような。
いや、きっとこれは慣れないからだろう。慣れてしまえばこんなに便利なシステムはないはずだ。
お味のほうは? ラーメンはいい意味で没個性。サービスエリアやスキー場などで食べるあのラーメンに近い。というか酷似している。このどうでも良さはなかなかラーメン屋には出せまい。安いしいいと思います。ただ刻んだ生ねぎを噛み締めると、「ああ、カップラーメンにはまねできない味わい」と思った。
あと、餃子が意外においしかったです。取材中、こんな餃子をコンビニの中で食べられるなんて! と一人で感動していたのですが、この感動が読者に伝わるかどうかはわかりません。いや、だって、コンビニの中であつあつの出来立て餃子ですよ。うれしいでしょう?
イートインコーナーにはもちろんポット、レンジなども置いてあるのでお弁当などを購入して食べることも可能。シンプルなのに、画期的なサービスだ。
洗面台もあるので衛生面でもうれしい配慮がありました。
今のところ全国でもここだけのようですが、ぜひ本格的にこのシステムを導入していってほしいです。 |