最近、著名人の訃報が多い気がします。
そういえば私の身内も、5、6月に亡くなってるかたが、多いような。季節の変わり目は、やはり身体にこたえるんでしょうか。
私も、というか誰もが、いつかは死んじゃうわけですが、自分のお葬式って想像出来ません。出来ますか。
私の葬式なんか面倒くさいのでやんなくていいのにな、とは思うけど、お葬式って亡くなった人のためというより、亡くなられちゃった側が納得するためのイベントと思うので……やりたかったらやってください、位の気持ちだったりするんですが。
で、そのイベントのための衣装。
「喪服」。これを私は、きちんとセットで持っていないのです。
今年出たお葬式では、バラで持ってた黒いジャケットとスカートを合わせて、中に黒いセーター着て、済ませました。
去年あったお葬式でも、安い黒いワンピースに、黒いカーディガンをひっかけて、間に合わせました。
要するに、普段着の中で黒いやつを、アレンジして着ただけだったんです。
「亡くなった人に悪いかなあ」とは思いつつ、ありあわせで済ませてしまうのは、だいたいお葬式は「突然あるイベント」なせいだと思います。
ちゃんとした大人なら、デパートで売ってるやつを用意しとくべきなんでしょうが……けっこう値段がはるし、いつかあるお葬式までに、体型変わってサイズ合わなくなっちゃうかもしれないし。
それでなかなか、買えずに現在まで至ってるのです。
そこで考えたんですけど。
「ユニクロとか、無印良品には、アイテムの中に黒いものが、絶対にある。ということは、とくに『喪服セット』とは銘打ってないけど、そろえようと思えば、喪服になるのではないか。そういう裏需要があるのではないか?」
で、ちょっとチェックしに行ってみました。
(text by 大塚 幸代) |