問3 首都高を一筆書きせよ
つぎは一気に縮尺を大きくして、首都高速道路を一筆書きしてみよう。
といっても、首都高全体は次の図のようにとても広い。
なので今回は、その中からまんなかの一部だけ、首都高環状線とよばれる部分にしぼって一筆書きをしてみたい。
するどい方はもうお分かりのように、上の図もやっぱり奇点が2個以上あるので、ふつうの意味の一筆書きはできない。なので、上の図で点にあたる部分、各ジャンクションを一回ずつめぐるハミルトン経路を走ってみることにしよう。
やっぱりタクシーで
とかいいつつ、ぼくは運転は初心者だ。
首都高は枝分かれがいっぱいあって正しい方向に進むのはとてもむずかしい。こういう場合はやはりプロに頼るのがよさそうだ。
タクシーをつかまえて、運転手さんに事情を説明する。
ちなみにこのとき、深夜2時だ(昼間の渋滞を避けるため)。怪訝な顔をされるか怒られるかだろうと思っていたら、
「大丈夫ですよ」とあっさり。
なんでも、以前も同じようなお客さんが何人かいたらしく、「またか」くらいに思ったらしい。世のなか一筆書きブームなのか。
コースの設定は運転手さんにおまかせしてしまった。
以下、車内からのようすを。実際に通ったコースを最後に書きますので、我こそは湾岸ミッドナイトという方は経路を推測してみてください。
といっても分かるわけないですよね。
正解はこうでした。
汐留より先で通っているところは東京高速道路といって本当は首都高ではないのですが、せっかく通れるので通っておいたのでした。
友達のつながりとかも一筆書きできる
友達どうしがつながるソーシャルネットワークサービスの場合でも、ハミルトン経路を見つけることができる。つまり、友達を交差点に置き換え、つながっている友達どうしの間に線をひく。
同じ人に二度めぐりあわずに、つながりだけを辿ってすべての自分の友達をめぐることができれば、それがハミルトン経路になっている。こんなふうに、何かがつながっている関係がある場合、いつでも一筆書きを考えることができます。
だからどうしたって話ですけどね。