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フェティッシュの火曜日
 
料理で悩みは解決できるか

旬の鰹は悩みを解決できるのか

そして遠藤さんと会う当日。この日は友人が育ててる薔薇を見ながら飲む、という集まりで7,8人の会合。2品をチェックしてもらうのもあり、とっととお願いしようかとも思ったのだけど、とりあえず飲ませた方が感情的になって激怒しようと号泣しようとマンガっぽい展開になるのではないか?としばらく放置状態。むしろ薦めるくらいに。

そしてビールからワインに変わったあたりで、まずは先発・鰹の刺身を投入。


デパ地下ながら美味げです。

「えー、今から何すんの?料理で解決?」

いままでてんでばらばらだった人たちも、鰹持ってきて何か始めようとするのを見て寄ってきた。ひとくさり鰹のウンチクパートを語って、後半の説教パート。これを語ればあとは涙を流してお客さんの改心&独白だ!そして周囲も拍手。おめでとう!おめでとう!となればコンプリート。

「アンタも人生後半戦、値段でいえば秋の鰹のように安いのかもしれない‥初鰹になれなくても、その分経験という油がのってるじゃないか!」

と、言ったところで周囲から「えー」の声。

「この人そんなに経験とかしてきてないよー」「この前までニートだったのに経験もなにも」「いやニートは34歳まで」「この人の経験は説得力がない、特に恋愛話」「とりあえず経験するところから始めないと」「ただ基本的にその度胸がないからね」「そういう風に勘違いさせて甘やかしちゃダメなのよ」


苛烈なる人格攻撃

‥ハッパかけて励ますつもりが、完全に凹ませる内容になってないか?コレ。3,4人が一斉に遠藤さんに説教する姿はタチの悪いオカマバーに来たかのようだ。結局、相談解決のハズが最後までシナリオを完結させることなく、悩みが火を点けた彼女の人格攻撃大会になってしまった。そのあげくが遠藤さん、

なんかヤサグレちゃうし
テトリス始めちゃうし

とショボクレてしまった。やっぱり遠回し遠回しにメッセージを伝える料理よりも言葉の方がストレートで残酷だなぁ。ま、伝える人や内容にもよるけども。とはいえ、今回もう一品「時鮭」もあるから‥そこでフォローだぜ、と思ったら、


寝ちゃうし。泣き濡れて鮭と戯る。

と、この日は実験断念。やはり小料理屋「岡星」のような静かな状況でなくては料理で悩み解決は難しいのか?

さらに日を改めて時鮭での説教、じゃなくてお悩み解決に挑みます。


 

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