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フェティッシュの火曜日
 
六本木周辺のコンビニ調査 〜ハーゲンダッツの法則〜

(イメージ画像)空気のような存在のコンビニ


今こそ声を大にして言おうではないか。
「僕たちはコンビニが大好きだ」と。

コンビニは便利だと言われる反面、無個性の象徴というか、どこに行っても同じような品揃えで個性がない、と言われてしまうことが多い。

しかし、同じ制服を着て真面目そうに働いている銀行員の顔がそれぞれ違うように、コンビニもよく見ると同じ店は一軒たりとてない。

今日はわりと個性的な人々が暮らしているであろうと予想できる六本木ヒルズ周辺のコンビニを実地調査してみました。やっぱり、コンビニもヒルズ的な品揃えなんですかね?

(text by 梅田カズヒコ



1軒目
六本木駅から六本木ヒルズに向かう途中のam/pm

まずは六本木駅から森ビルに向かう近くのam/pmを調査。


この地図の星で示したところあたり。
コンビニの窓からは首都高を挟んで森ビルが見えます。(と思って写真に撮ったらぶれてた、すみません)

 

入店前予想

日比谷線六本木駅のそばにあり、ヒルズのほかにもあたりには個人経営の小さなバーが集中している。場所柄、観光客やビジネスマンなどさまざまな人々が訪れるであろうと予想できるコンビニ。さて、どんな商品があるのか。入店前に少し予想してみた。

・使い捨てカメラを扱っている (観光客用に)
・CD-ROMなんかが豊富では? (IT企業が多いから)

皆さまの予想はどうだろうか? 


店内へ。男性用のボディペーパー、ウェットティッシュが妙に多いぞ

 

コンビニにも性別があるのだ

入ってまず感じたことは男性用の身だしなみを整えるグッズが多いことだ。
品揃えによってコンビニには男性向けと女性向けに大きく大別できる。見分け方は簡単。雑誌コーナーの雰囲気と、生活用品のコーナーでひげ剃りが多ければ男性向け、コスメが多ければ女性向けだ。

どうやらここは男性向けのコンビニのようだ。

六本木ヒルズと言えば指折りのデートスポット。待ち合わせ前にこのコンビニによって身だしなみを整えるのだろうか?

もう少し中を俳諧してみよう。


玉子が4個パック、6個パック、10個パックとスーパー並みの品揃えだった。
左からきゅうりのキューちゃん、福神漬け、ニンニク、らっきょう、紅ショウガと妙に豊富なラインナップ。

 

他店と比べて特に個性的だったポイント

男性用のボディペーパーが多い。
・お総菜が多かった。
・玉子が4個入り、6個入り、10個入りと種類が豊富。
・りんご、オレンジ、バナナにキウイフルーツまで売っている。
・粉チーズから6Pチーズ、とろけるチーズまでチーズが豊富。
・酒のつまみ多し。

以上の特徴から想像できること

どうやらこのコンビニは周辺の酒場・バーの仕入れのスーパー代わりとして機能しているのではないか。そう考えると急に「チーズ盛り」のチーズが切れてしまって急いでコンビニに買いに走るバーテンダーの姿が脳裏に浮かんだ。

身だしなみに気を使う商品が多いのも、客商売の男性店員さん用の品揃えであろう。それで男性向けの商品が多いのも納得がいった。

肝心のお酒がないな、と思ったら50mほど先に「お酒のカクヤス」がありました。


1.六本木ヒルズそばのam/pm、まとめ

周辺のバーの店員さんが緊急時に食料品の補充のために利用するコンビニだった

 

2.グランドハイアットホテルそばのam/pm

続いて六本木ヒルズの横、都内でも有数の高級ホテル、グランドハイアットのそばのam/pmを調査してみた(ただコンビニに行くだけなのに、調査だとか言っているのは僕ぐらいかもしれないが)。
先ほどのコンビニは駅のそばだったが、こちらは駅の反対側で、住宅地になっている。限られた人々しか利用しないコンビニであろう。


六本木ヒルズのそばであるが、駅から少し離れていて住宅地も隣接している。
お店周辺の雰囲気。黒塗りの車が通る

 

入店前予想

住宅地と言っても六本木近辺は高級住宅地である。高級住宅地に高級ホテル。am/pmと言えどもさぞかし高級な商品が陳列してあるのではないか。


コンビニコスメの代表格。化粧惑星のコーナーが入口にありました。

ここまで読んできたかたはおわかりだろう。このコンビニは女性向けコンビニだ。さらに店内を物色すると……

簡易ソーイングセットに、
まつげカーラーまでありました。

他店と比べて特に個性的だったポイント

豊富なネイル。
・簡易ソーイングセット
・まつげカーラー。
・ワイシャツが何種類か売っていた。
・歯ブラシの種類が尋常じゃなく多い。
・食料品は「デリ」や「ラップ」が多い。

コンビニは、急を要する商品が置かれるべき場所である。例えば電球が消えたり、醤油がなくなれば、夜中でもコンビニに走る人は多い。だからコンビニには電球や醤油は置いている。しかし、コンビニに野球盤ゲームや、マイダーツは置いていない。それらは急を要さないからだ。

従ってこの近辺の人は何らかの形で「簡易ソーイングセット」や「まつげカーラー」が緊急に必要な状況があるということだ。まつげカーラーがなくてあわててコンビニに買いに走る状況って……と考えながら店を後にすると「am/pmテレビ朝日前店」という文字が目に入った。

そうか、ここは放送局のメイクさん等が、急にメイク等がきれたときに急いで買いに走るコンビニなのだ。そう考えるとワイシャツが置いてある意味も理解できるし、「デリ」や「ラップ」など簡単に済ませられる料理が多いのも頷ける。


2.グランドハイアットホテルそばのam/pm、まとめ

放送局で働くメイクさんが多く利用する「まさに24時間開いててよかった」のコンビニ。


 

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