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東急メディアコミュニケーションズ


フェティッシュの火曜日
 
知らない町の祭りに参加

知らない町に溶け込む

さっきから妙な気分だ。まったく何かがおかしい。まったく知らない町を、地元民の格好で当然のように歩く。そもそもホテルからこの格好で出て行くこと自体、妙な気分だ。

途中でコンビニに寄ったら、お店の人に「明日の凧揚げ、高く上がるといいですね」と言われ、ボロを出さないように「そうですね!」と答えるしかなく、しかし「ボロ」って何だよ、別に地元民でないことがバレたとしても、襲われるわけではないのだから。


腹掛けは、便利だ。
なぜなら深いポケットが2つついてて、「まるごとバナナ」も入るぞ。ついでに財布も携帯も入るぞ。
当然のように信号で止まり(地元民じゃなくても当然だ)、
地元民かのように携帯をいじる。

「そろそろ街の中心部で『練り』が始まるから、行ってみましょう」友人の言葉に、『練り』がなんたるか全くわからぬまま、ぺたぺた(地下足袋なので)とついていく。

 

お祭りの説明がまだでした

そもそも浜松まつりとは、5月3〜5日に行なわれ、その主な見せ所は「凧揚げ合戦」と、例の『練り』と呼ばれるものを含む「御殿屋台引き回し」の2つである。午前から午後早めの時間までは凧揚げ、そして夕方から夜中までは練り。見せ所が2つも。しかも2つともかなりの気合を入れて行なわれるというから、血中祭り濃度も高くなってぶっ倒れそうである。

で、練りであるが・・・街中に近づくに従い、ざわざわと空気が震えてきた気がした、と思ったら。

かなりの人数が、向こうの通りで待機中。
じわじわと角を曲がる。

各町内会ごとに決められた祭り衣装を着た大勢の人が、向こうの通りから一団となり、またその角を曲がった道の向こうからも、もう一団が待ち構えている。

そしてラッパや太鼓の音と共に、提灯を手に手に、ゆっくりわさわさと進んでいく。


見物席も出来て立ち見の状況。
なんだかよくわからないが、すごい。

地元民たる友人、Tさんに、この『練り』の仕組みを聞く。

「各町内から山車も出て、引き回しつつ、向こうとこっちでもみ合いになったりぶつかりあったりそうならなかったりしつつ、ただただ練り歩く」という回答だった。

これまたいい感じに、よくわからない。Tさんも祭りは10数年ぶりというから、「なんだかホームじゃなくて、アウェイの気分です」と言っていた。圧倒されてどうする。


「アウェイ感を感じます」と遠い目。
あの中に・・・入るのか??

そう、ワッペンをつけた衣装を着ているので、私たちも遠慮なくあの練りの中に飛び込めるのだが、すごい熱気で弾き飛ばされそうで怖い。

怖いなら、よそうか。着いたその日で、疲れてるのだお姉さんは。

私も小さい頃、祭りは好きだった。が、神輿などの団体練りモノ(?)は、運動神経の鈍さもあって非常に苦手だった。神輿を上げ下げするタイミングが人とずれていき、あの担ぎ棒がガンガン頭や肩に当たって、泣きながら担いでいたのだ。

なので、ここはこの皆のトビ具合を見るくらいにしといて、だね。労力は取材にとっておきましょう。おきましょうよ。


各町内会の山車が、ものすごく豪華なのだ。
やはり頂点には誰かが乗っているものだ。誇らしいだろうなあ。

ではホテルでガン寝して、明日の凧揚げ合戦に備えたいと思います。おやすみなさい。


 

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