●強力なライバル登場
心の中ではもじもじしつつも、街行く人は特に私を目に留めない。意外と溶け込んでいるのかもしれない。
僕も気をつけないとな
そういう状況をどう評価していいかわからないまま、待ち合わせ場所に向かう。
途中でどうも気になる広告が目に付く。なんとなく写真を撮ってみたのだが、この格好をしているからなのか、いちいちしっくりきてしまう。これが変なネクタイの魔力なのだろうか。
そうこうしているうちに待ち合わせ場所に到着。なんとなく上着のボタンを留めてみると、なぜだかおっさん度が微妙にアップしたような気がする。
とぼけて見える表情は、単に太陽がまぶしいだけだ。と、そこに約束していた相手が到着。
実はこの日待ち合わせしていたのは、当サイトのライターであるT・斎藤さん。そしてやはり私と同じく、お父様の服を着てきていただくようにお願いしていたのだ。
レトロフューチャーな斎藤さん、と思ってみたが、別にフューチャーではないなと思い直す。そしてディティールがすごい。
私の父とはまた違った方向性のファッション。ダンディというかポップというかクールというか、とにかくその辺の言葉を適当に羅列したくなるインパクトだ。
ブルゾンの下にのぞく楽しい柄のシャツ、印象的な馬のレリーフが映えるバックル。言葉を費やす無力さすら感じる。
今回斎藤さんとお会いしたのは、昨日(5月12日)の斎藤さんの記事『男パフェ2』の取材で、一緒にパフェを食べ歩くことになっていたため。そういうわけで、目的の店に到着。
そしてなんとなく並んで撮影。微妙な服を着た仲間が増えてうれしいのだ。
店内に入り、ファンシーなパフェを食べる。パフェの詳細は斎藤さんの記事を読んでいただくこととして、ファンシーさでは斎藤さんもパフェに負けていなかった。ブルゾンを脱いで見えてきたシャツの袖口がすごいのだ。
過剰とも言えるラブリー。完全に僕の負けだ。
話によると、斎藤さんのお父様は趣味でダンスをなさっているとのこと。この服はダンスのときに着るものであるということで、決して普段着ではないらしい。
なるほど、そういうことだったか。飛び道具を食らって1ラウンドは負けてしまったが、次は巻き返しを図りたい。