観測の様子
観測当日はまずまずの空模様で、暗さの変化を調査するにはもってこいだ。 一番暗いのはいつだろう。夜明け前なのか、それとも真夜中か。 まずは当日の測定の様子を時間を追ってご覧いただきたい。
日の入一時間前
日没一時間前というと、ちょうど影が伸び始め、当たりの様子も少しずつ薄暗くなってくるころだ。 子供たちは、そろそろお家が恋しくなる時間だろうか。
18:30 日没
きょうも一日ありがとう、そんな感じの18:30。 うっすらと暗い街並み。 お隣の家からは夕げの香りがただよい始める。
真夜中
深夜24時。 あたりは当然真っ暗だ。 果たして夜明け前にはこれよりももっと暗くなるのだろうか。
夜明け
待望の日の出。 ニワトリががんがん鳴いている。知らない鳥もキーキーと騒ぎ始める。漢詩みたいなシチュエーション。 朝だ。 明るい。 この直前が、本当に一番暗いのか。
日の出一時間後
日の出から一時間が過ぎ、周囲はもうすっかり朝だ。 犬の散歩をする人がけげんそうにこちらを伺い通り過ぎる。 おはよう。 照度計の数値は4580ルクス。すごいルクス。 ルクススーパーリッチだ。
詳細なデータを計測できた
以上のように観測は行われた。 次ページでは、詳細なる照度計のデータと、固定カメラの連続写真により「夜明け前が一番暗い」という言葉の真偽の程が明白になる。
もうおおよその見当はついてるよ、なんて言うな。 これは、この言葉を疑いもせずに使い続けた先人たちへの挑戦の物語なのだから。