人が多くなってきた
お母様方には敬遠された塩撒きだったが、父親に連れられた子どもは、塩などお構いなしだ。
あ、私の土俵でサッカーボールを!
お父さんも「撮影してるのにスミマセンねぇ」と笑って見ている。
いえいえ、とんでもないです。こちらこそ勝手に土俵を作って申し訳ないっす。
ボールが来たら蹴り返す。楽しい。
子どもキャッチボールをしているお父さんも、中村さんによれば「チラチラ気にしてたけど、どちらかと言えば土俵に参加したい顔つきだった」そうだ。
きっと、相撲を取りたいのは私だけじゃないと思う。お父さんなら、なおさらだろう。「対戦者、募集中」と大きく書いた紙を、土俵の近くに置いて置かなかったことが悔やまれる。次回は是非そうしたい。
公園の中に人が多くなってきたので、デイリーポータル4月場所は、これにて終了。
対戦者、募集中
それにしても楽しかった。塩撒きよりも、仕切りや摺り足といった動作が、見た目以上にツライものだと知って楽しかったのだ。
これはアントニオ猪木のファンが、彼に張り手をされて「ありがとうございました!」と喜ぶ心境と通じるものがあるんじゃなかろうか。
相撲の基本動作が大変キツイことを知り、力士に対する尊敬の念がさらに湧いたし、今まで以上に相撲を熱心に見られると思う。
実際に相撲を取ったら、さらに楽しくなるに違いない。