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ちしきの金曜日
 
ダンメンを鑑賞する

■いよいよダンメン鑑賞へ


「この先にとても良いダンメンがありますよ」

3月。吉永さんお勧めのダンメン鑑賞コースを案内していただいた。当日は小雨のぱらつくあいにくの天気。気温も低く春の気配もどこへやら、という感じだったが、ぼくらの体温はダンメンの期待で若干上昇気味だ。


ほ ら、あそこに
おおっ!
なるほどー


しょっぱなからダンメンの名品とも言えるすばらしいものを見せてもらった。増築がもたらしたテクスチャのメリハリ、すすけた色具合、そしてウナギの寝床と呼ぶににふさわしい奥行きのダイナミックさ。どこをとっても素晴らしい。素敵だ。


いきなりフルコースのダンメンの名品。【画像をクリックするとより大きな画像で堪能できます】

すばらしさのあまり大きな画像も用意したがどうだろうか。どうだろうか、って言われても困ると思うけど。

た しかに尋常でない奥行きである。ウナギ何匹分だ。中央部はおそらくその昔は中庭であったと思われる部分。褐色の波打ったトタン板がまぶしい。その左のすす けたつぎはぎテクスチャのトタンの魅力もまた捨てがたい。そして一番奥、画面左のプレハブだ。現代における増築プレイの一種の究極の姿ともいえるこのアク セントが全体の構成にメリハリを与えている。

正面から見ていては分からない京の町屋の意外な私生活。ふだんはとり澄ました謎の多い美人京女の秘められた素顔をかいま見たといったところか。実は同人作家だったとか。そういう意外性、ワキの甘さに萌えたりするのだ。たぶん。きっと。


とり澄ました京の街並みに似合わぬぬかりっぷり。化粧を落とした京女の思いもよらぬ素顔を見る思いだ。
増築を物語るダイナミックな異素材の切り返し

いきなり横綱級のダンメンに速くも圧倒され気味だが、ダンメン鑑賞ツアーはまだはじまったばかり。どんどん行こう。


京女のダンメンに触れおもわずにんまりの筆者

 

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