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フェティッシュの火曜日
 
おかずが75種類あるコンビニ
これがコンビニエンスストアの棚です


きょうは僕のとっておきのお店を紹介しよう。

といってもコンビニだ。いや、でも普通のコンビニではない。

売っているお総菜の種類が普通ではなく多いのだ。コンビニなのにオリジン弁当よりもそろっている。通りかかりにたまたま入ったのだが、最初見つけたときは大興奮した。

なぜこのような店ができたのか。大量のおかずはどうやって作っているのかを聞いてきました。(林 雄司



なんの変哲もない普通のコンビニですが

圧巻の総菜の棚をご覧ください

そのコンビニは東京都大田区中央にあるモンマート朝日屋。JR大森駅と蒲田駅のあいだの住宅街にある。お酒も売っているコンビニである。

この日、訪れたときにあったお総菜は75種類。このほかにお弁当が10種類あった。

しかもお総菜のほとんどがおつまみ系だ。お酒も安いし、まさに酒飲みにとっては黄金郷(エルドラド)のような店である。

 

やたら充実しているお総菜の棚。とてもコンビニエンスストアとは思えない。
店長 高垣さん
焼き鳥が1本40円ですよ。皮はやっぱり人気だそうです。
値上げできないでいるローストビーフ。でもあんまりコンビニにローストビーフってないよね。

店長さんに聞きました

店長の高垣さんによると置いてあるお総菜のほとんどが手作りだそうだ。併設されている厨房でパートさんが3人、朝から夕方までフルタイムで作っている。その体制はすでにコンビニじゃないですよ。

そしてこの店は値段が安い。大きなチキンカツやとりの竜田揚げが100円。焼き鳥も1本40円とスーパーより安い。

半加工品を使わずに鶏肉から作っているため(焼き鳥は自分のところで串に刺している)、値段も抑えられるという。そのため

「チキンカツは日によって大きさが変わります」

と笑っていた。手作りのため、原材料の値段の変動も悩みの種だという。BSE騒動で牛肉の値段が上がったが、ローストビーフの値段はそのままである。200円。

「安くはじめたから値段が上げられなくて」

と言っていた。野菜も値段が安定していないため、台風直後の野菜高騰の時期などは赤字ギリギリになることもあるという。しかもおひたしなどは手間がかかるのだが、

「これも値段を上げられなくて…」

とのこと。たしかにおひたしって派手なものではないので高いと違和感を感じるのだが、店長は安く設定しがちのようである。

「やってる本人が貧乏性なんで、値段を抑えてしまうんですよ」

と謙遜していた。コンビニエンスストアではなく完全に町のお総菜屋さんの話である。

「ししゃもも40円」。この文字だけで毛穴が開く。
おひたしはひとり暮らしのお年寄りに人気
 

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