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特集


ひらめきの月曜日
 
分厚い湯葉を食べるまで
こういう容器の豆乳。たいてい毛筆

最近、やたらと豆乳が目につく。それも「豆腐が作れる豆乳」という、本格的なやつが。

普段まったく豆乳を飲まないし、わざわざニガリを買ってきてまで豆腐を作ろうとは思わないが、なんだか気になる。なにか見落としてやいないか? 一体なんだ?

…そうだ、湯葉だ。湯葉を忘れていた。これで湯葉を作ろう。しかもいつも食べているような薄い物ではなく、分厚いやつを。自分で作るなら、厚さは自由に調節できるはずだ。
目指せ、超厚湯葉!

高瀬 克子

豆乳1リットルを用意。つい携帯と並べてみたいほどデカい。
コンロと鍋をセット

湯葉とわたくし

たとえば居酒屋で。「ものすごく湯葉な気分だぜ!」と思って注文したのに他の人の箸がどんどん伸び、思うように湯葉を口に出来なかった、という経験はないだろうか。

私はある。ものすごくある。

さらに、たとえば和食屋で。おいしそうな湯葉がチンマリした器にチンマリした量しか盛られておらず「湯葉、もう終わりか」と思った経験はないだろうか。

私はある。わりとある。

そんなこんなで、私にとって湯葉とは「遭遇するチャンスは数あれど、たくさん食べた記憶のない食べ物」というイメージが出来上がっている。

今回の試みは、その積年の恨みを晴らす絶好のチャンスだ。今日ばかりは誰にも邪魔されず、湯葉を独り占めできるのだ。好きなだけ食べられるのだ。

ドバドバと豪快に注ぎ、
いざ、点火。

というわけで、分厚い湯葉が食べたくてスタートした企画ではあるが、まずは普通に汲み上げ湯葉を作り、自分を落ち着かせることから始めることにした。

鍋に豆乳を入れて数分後。ふつふつと表面が泡だってきたかと思ったら、早速うっすらと膜が張っていた。


え、もう出来たの?

「湯葉は自宅で簡単に作れる」と聞いてはいたが、ここまで簡単だとは。私が手を下したことといえば「点火」くらいだ。あまりにあっけない。

自宅で苦労して豆腐なんか作ってる場合じゃないぞ。湯葉は放っておいてもすぐに出来るぞ。素晴らしいぞ。


おそるおそる箸を入れてみる
ズザーと豪快に引き上げ。…これはたまらん

 

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