特集 2025年8月29日

最北端の無人駅、最北端の駅そば、最北端の駅を堪能する

最北端の駅そば「音威子府駅」

最後は最北端の駅そばを食べようと思う。抜海駅が2025年に廃駅となり新たな最北端が生まれたように、最北端の駅そばも変わっている。今は音威子府村にある音威子府駅が最北端となる。稚内駅でもそばは食べられるのだけれど、こちらは複合施設なので駅そばではないようだ。

038.jpg
音威子府駅に来ました!

音威子府駅では2021年までそば店「常磐軒」が営業していたけれど、店主が亡くなり閉店した。その後は遠軽駅にある駅そばが最北端となった。もっとも遠軽駅の駅そばも、2019年に閉店となり、2025年に新たにオープンしたものだ。

039.jpg
そして今はまた、音威子府駅が最北端!

音威子府駅の駅そばは、村の駅舎を使っての活性化を図るチャレンジショップ制度を利用したお店なので、2025年7月4日にオープンして、9月下旬までの期間限定ということになる。つまり期間限定の最北端の駅そばだ。

040.jpg
最北端の駅そば!

音威子府のそばの特徴は「黒い」ことだ。そばの実を甘皮ごと挽くことで黒くなっていると思う。幻の黒いそばなどと言われることもある。メニューは「かけそば」と「天そばレジェンド」と「冷やしたぬき」の3つだった。

041.jpg
天そばレジェンド

天ぷらは元々この駅で営業していた頃の駅そばの天ぷらを再現したもの。ちなみに私が訪れた日は大勢の人が駅そばを求めて並んでいた。11時からの営業で10時に行ったのに人が並んでいた。人気としか言いようがない。

042.jpg
そばが本当に黒い!

食べてみるとこれが美味しい。そばの持つ甘味というか、力強さというか、そのようなものを感じ取ることができる。素朴な感じなのだ。いい意味で洗練されていない。美味しさの根本を感じられるような味わいだった。

043.jpg
美味しい!

私が訪れた時は9月下旬以降の営業はまだわからないというお話だった。ちなみに音威子府駅周辺はコンビニもあるし、家々もあるし、学校もあるし、天塩川も流れていた。そんな街で食べる最北端の駅そばは美味しかった。

044.jpg
音威子府の街並み

最北端の駅巡り

駅にまつわる最北端を巡った。それぞれの特徴があり、面白かった。駅だけではなく、駅の周りを歩いたので、そこでの生活を感じとることもできた。私が九州生まれで、鹿児島にも住んでいたので、最南端だけではなく、最北端をこんなにもハシゴすることができたことに喜びを感じた。最北端、ロマンの塊だ。

045.jpg
キャプション

 

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
最北端の駅、無人駅、木造駅、駅そば、そして「元」と、たくさんの最北端が詰まった豪華な記事でした。
だいたいこういう記事って駅の外観くらいまでは紹介すると思うんですけど、地主さんって紹介する駅周辺のエリアが広いんですよね。沼に行ってみたり資料館に行ってみたり。車取材だったらそうだろうなと思いますが、徒歩なのに。
歩きまくってるところを想像しながらお読みください。(石川)

ささやかなおまけ
記事に使わなかった写真

ここから

デイリーポータルZをはげます会

会員特典コンテンツです

この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。

 

<もどる ▽デイリーポータルZトップへ

記事が面白かったら、ぜひライターに感想をお送りください

デイリーポータルZ 感想・応援フォーム

katteyokatta_20250314.jpg

> デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」が届きます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ