最北端の駅巡り
駅にまつわる最北端を巡った。それぞれの特徴があり、面白かった。駅だけではなく、駅の周りを歩いたので、そこでの生活を感じとることもできた。私が九州生まれで、鹿児島にも住んでいたので、最南端だけではなく、最北端をこんなにもハシゴすることができたことに喜びを感じた。最北端、ロマンの塊だ。
最後は最北端の駅そばを食べようと思う。抜海駅が2025年に廃駅となり新たな最北端が生まれたように、最北端の駅そばも変わっている。今は音威子府村にある音威子府駅が最北端となる。稚内駅でもそばは食べられるのだけれど、こちらは複合施設なので駅そばではないようだ。
音威子府駅では2021年までそば店「常磐軒」が営業していたけれど、店主が亡くなり閉店した。その後は遠軽駅にある駅そばが最北端となった。もっとも遠軽駅の駅そばも、2019年に閉店となり、2025年に新たにオープンしたものだ。
音威子府駅の駅そばは、村の駅舎を使っての活性化を図るチャレンジショップ制度を利用したお店なので、2025年7月4日にオープンして、9月下旬までの期間限定ということになる。つまり期間限定の最北端の駅そばだ。
音威子府のそばの特徴は「黒い」ことだ。そばの実を甘皮ごと挽くことで黒くなっていると思う。幻の黒いそばなどと言われることもある。メニューは「かけそば」と「天そばレジェンド」と「冷やしたぬき」の3つだった。
天ぷらは元々この駅で営業していた頃の駅そばの天ぷらを再現したもの。ちなみに私が訪れた日は大勢の人が駅そばを求めて並んでいた。11時からの営業で10時に行ったのに人が並んでいた。人気としか言いようがない。
食べてみるとこれが美味しい。そばの持つ甘味というか、力強さというか、そのようなものを感じ取ることができる。素朴な感じなのだ。いい意味で洗練されていない。美味しさの根本を感じられるような味わいだった。
私が訪れた時は9月下旬以降の営業はまだわからないというお話だった。ちなみに音威子府駅周辺はコンビニもあるし、家々もあるし、学校もあるし、天塩川も流れていた。そんな街で食べる最北端の駅そばは美味しかった。
駅にまつわる最北端を巡った。それぞれの特徴があり、面白かった。駅だけではなく、駅の周りを歩いたので、そこでの生活を感じとることもできた。私が九州生まれで、鹿児島にも住んでいたので、最南端だけではなく、最北端をこんなにもハシゴすることができたことに喜びを感じた。最北端、ロマンの塊だ。
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