スポーツしない
健康診断に行くと運動をしましょう、と必ず言われる。近年はランニングなどが流行りのようで、河川敷に行くと走っている人をよく見かける。みな体を動かし健康になりたいのだ。その気持ちはよくわかる。
全然運動しないこの記事を書いている地主です!
しかし、スポーツをしないのだ。面倒なのだ。疲れるのだ。私のスポーツをしないは筋金入りで、中学時代も、高校時代も帰宅部だった。文化部にすら入らない。ホームルームが終われば、一直線に家に戻りドラマの再放送を見ていた。それは今も継続されている。
とにかく家から出ません!
ただスポーツをしている方が世間での受けがいいことを知っている。休日にSNSを見ていたら、ボルダリングをする人、ランニングをする人、フットサルをする人など、「自分、スポーツで爽やかな汗を流しています!」みたいな投稿が溢れているのだ。私もそうしたいのだ。
ということで、河川敷に来ました!
衣装が重要です
まずは野球をやっていないのに、野球をしている写真を撮ろうと思う。矛盾がある文章だけれど、そういうことなのだ。やってないのに、やっているみたいな写真である。ちなみに私は野球を全くやったことがない。
ユニフォームを買いました!
野球用の服を持っていなかったので買った。やはり衣装が大切だ。正直な話をすれば衣装さえ持っていればスポーツをしているように見える。常識的に考えると、そのスポーツをしない人はその服を買う必要がないので、持っていれば写真ではそう見えるのだ。
ただこれだけではダメです!
野球の衣装を着たけれど、これではまだ野球を本気でやっている感が出ない。寸足らずな服を着ている人だ。そこで登場するのが、ティゴラの「アルティメットコア」である。私はスポーツをしないので知らなかったけれど、スポーツする人はこのようなものを着るらしい。
これです!!!
アルティメットコアは体幹を支えてくれるウェアで、骨盤の安定と姿勢サポートをしてくれるので、体のブレを抑制するそうだ。確かに着てみるとなぜか猫背の私の姿勢がよくなっていた。スポーツをする体にしてくれるのかもしれない。
そして、野球をしているように見えるのです!
野球をしているような写真
アルティメットコアを着る前は、子供の野球用の服を借りたおじさんみたいだったけれど、アルティメットコアを着ると野球に本気で取り組む爽やかなスポーツマンに見える。
飛ぶよ!!!
ダイビングキャッチである。バッターが打った球が外野に抜けようとしている。しかし、私は飛ぶのだ。20年という野球歴が私の体を勝手に動かす。今は社会人で休日しか野球ができないけれど、本気で甲子園を狙った私の青春が今も心を、体を、動かすのだ。
バッターもなんにもいません
本当はピッチャーもいなければ、バッターもいない。もっと言えばボールさえない。いるのはカメマンの編集部・安藤さんだけだ。その安藤さんもなぜかアルティメットコアを着ている。体幹を支えるので安定した写真撮影ができるらしい。
ボールはコンビニ袋
しかし、写真では野球をしている爽やかなスポーツマンなのだ。この写真をSNSにアップすれば、周りは私のことをスポーツマンと勘違いするだろう。全てこの日のために揃えたものばかりだけれど。
スライディングや、
ヘッドスライディングも可能です
シャッターを押す瞬間にズームする「ズーミング」というテクニックを使えば、非常にダイナミックな写真になる。被写体が勢いよく動いているように見えるのだ。やはりスポーツは動きだ。アルティメットコアのストレスフリーな動きのサポートにより動きも機敏だ。
本当はいっさい動いていません!
動いているのは安藤さんの手元だけ
本当の私は微動だにしていない。動くとピントがずれるのでむしろ静止である。しかし、写真だけでは野球の上手い人に見えるのだ。さらにアルティメットコアを着ることで「本気だ!」と写真に説得力が生まれるのである。
河川敷にこの格好の男が2人ってのは怖いけど!
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ボルダリングをする
近年の流行りに「ボルダリング」というものがある。壁に色とりどりの石みたいなものが付いていて、それを手で掴み、足をかけて登るのだ。非常にスタイリッシュでカッコいい。女性への受けもいいのではないだろうか。
これがボルダリングです!
でも、敷居が高い気がします!
カッコいいな、とは常々思っているのだけれど、敷居が高い気がする。人生においても壁が現れる度に迂回、迂回でやってきたのだ。物理的な壁を登れるはずがない。しかし、ボルダリングは、爽やかな汗が流れ、SNSでもいいね! がたくさんもらえるだろう。そこで考えた。
まずは河川敷に行って、
石を拾います!
ボルダリングをしていないけれど、ボルダリングをしている写真を撮るのだ。そのためにはまず河川敷に石を拾いに行く。拳よりも少し大きいくらいの石がいいだろう。ただ石は重いので、百均で紙粘土を買っても可だ。
石に色を、
塗ります!
紙粘土を、
こねて形作り、
色を塗ります
色はなるべくカラフルな方がいいだろう。一色ではダメだ。複数の色を使うのがポイント。それを自分の感覚だけを頼り塗り分けていく。ただ一度作ってしまえば、永遠にボルダリングをしている写真は撮れるので、この手間を惜しまないでいただきたい。
完成です!
廊下は絶壁
これでほぼ準備は整った。このカラフルな石(紙粘土含む)を廊下に並べる。どんな廊下でもいいと思うけれど、木目を生かした感じの床でない方がいいだろう。そのようなボルダリングの施設はあまりない気がするので。
床に石を並べます!
さらに小麦粉を準備して、
手につけます!
よく知らないのだけれど、手に白い粉的なものをつけるイメージがある。なので小麦粉をつける。きっと非常食だ。そして、アルティメットコアである。体幹を支えてくれてパフォーマンスがアップするのだ。
おもむろに寝転び、
上から写真を撮れば、
ボルダリングです!!!
ボルダリングである。爽やかの象徴、スポーツマンの憧れ、SNSのいいね! の権化、ボルダリングである。寝転んでいるだけなので、アルティメットコアによる体幹を支える機能は全く必要ないのだけれど、写真に説得力が生まれている。
これでいいね! の嵐でしょう!
別にこれでいいのだ。写真の中だけでは私はボルダリングを楽しむ爽やかビジネスマン。実際は石を拾って、色を塗り、自分の周りに置いている人だけれど。そう考えると地元のB級スポットの管理人みたいだ。
次は皇居に行きます!
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皇居ランをする写真
次はランニングである。いまもっとも多くの人が熱心にやっているのが、ランニングではないだろうか。特に東京では皇居の周りを走る「皇居ラン」が熱い。私は走ったことがないけれど、皇居ランこそが真の爽やかなのだ。
皇居ランをしています!
ランニングの格好をして、ストップウォッチ機能のある時計をつけ、皇居とわかるように写真を撮れば、「皇居ラン」をしている人に見える、という写真を撮るつもりで皇居に来たのだけれど、編集部・安藤は違っていた。「走れ」と言うのだ。気持ちがいいから、と。
走れ、と言っています
いやいやいや、と「いや」が永遠に続くくらい私は言ってしまった。たぶん今年分の「いや」を言った気がする。そういう企画じゃないだろう、走る気なんてないのだ。生粋の帰宅部出身の私は、なるたけ走らない人生を送ってきた。ただ走れと彼は言っている。
走ります
普通の格好で皇居を1周走り、次にアルティメットコアを着てもう1周走る。そうすることで、リアルにアルティメットコアの効果が体感できるだろうと、編集部安藤は言う。ただ彼は大きな点を見落としていると思う。絶対に2周目の方が疲れてタイムが落ちるに決まっている、ということだ。
とりあえず、
普通の格好で、
走ります
本当にきつかった。私をどんどんと皇居ランのランナー達が抜いていく。皇居1周は約5キロ。いきなり誰かに「5キロ走れ」と言われたら嫌だと思う。それなのだ。しかも、私は普段から全くスポーツをしていない。地獄だ。
どうにか、
走りきりました
約42分。鬼の安藤いわく、彼が100キロとかのウルトラマラソンをする時くらいのペースらしい。それは彼が鬼だからだろう。しかも走ってどこか目的地に行くのならわかるのだけれど、走って元の位置に戻るというのもモチベーションをあげなかった。あがったところで走りたくないけれど。
ここでアルティメットコアを渡される
アルティメットコアで走る
皇居1周ですでにヘトヘトである。家に帰りたいのにアルティメットコアを渡された。どんな優れモノでも私の体力はもはや0なのだ。着たところで変わらないのだ。でも、着てしまう。年上からの圧力に私は弱い。
アルティメットコアを着たら、
なんだか行ける気がした!
驚くことにアルティメットコアを着ると「俺、走れんじゃね?」という気分になった。形から入ることが大切なのかもしれない。そういえば周りのランナーを見てもアルティメットコアのようなものを着ていた。それを見ていたらからだろうか、自分ができる人な気がしてくるのだ。
行けるんじゃないかな!
広告だから言っているのではないけれど、実際にアルティメットコアを着ると、体がスムーズに動く気がした。足を前に出す時が、着ていない時よりあきらかにスムーズだし、姿勢をいい状態でキープできる。先程のアルティメットコアがない状態と比べると、あきらかに楽なのだ。
元の場所に戻って来た時間も、
大幅に短縮しました!
時間を2周目途中に戻します
本気でアルティメットコアを着るか否かで世界が変わった。体幹を支えてくれるからなのか、めちゃくちゃ楽なのだ。筋肉の疲れも軽減してくれる。ただもう根本的な体力が2周目にはそもそもなかった。
2周目を走っている時にタクシーが止まっていまして、
乗りました!
2キロくらい走ってからだろうか、タクシーが止まっていて、乗ってしまった。めちゃくちゃ楽だった。走るという点ではアルティメットコアが楽だけれど、目的地にただ行けばいい、という意味では、タクシーの方が圧倒的に楽なのだ。
さっき走った道が、
数十倍の速さで流れていく!
お金を払って、
先ほどの写真に戻ります!
タクシーの運転手さんが言っていた。自力で走るより車の方が速いですよ、と。その通りなのだ。スポーツという点から見ればあれだけれど、私の場合は仕方がない。アルティメットコアを着て、普段から少しずつ走ることが必要だ。
タクシーで皇居を走ったのに謎の満足感があった!
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これでいろいろなスポーツを手に入れました
野球をしているように見える写真や、ボルダリングをしているような写真、そして本当に走らされたランニングなどをしてきたけれど、アルティメットコアさえ着ていれば、普通のことをしていてもスポーツをしているように見えるということに気がついた。
普通の格好
アルティメットコアを着た格好
どうだろうか、普通の格好では足でもつったのかな、となるけれど、普通の格好の下にアルティメットコアを着ると、今から運動をするように見える。全てはアルティメットコアで解決するのだ。つらい練習なんてしなくてもアルティメットコアで解決なのだ。
スピードスケートしている風
上下のアルティメットコアを着ていれば、スピードスケートをする人のように見える。これはこの体にぴったりとした着心地、質感のアルティメットコアでないと無理だろう。本当のスピードスケートの衣装を買う、という方法もあるけれど今回は省く。
撮影者ももちろん着ています!
バック転も可能だ。アルティメットコアを着ることで、体幹を支えてくれるので、美しい姿勢でのバック転が可能になるのだ。ちなみに私はバック転ができない。全てはアルティメットコアにより可能になったのだ。
生まれて初めての、
バック転に
挑戦しました!
どうだろうか、優しい目で見て欲しい。バック転をしているように見えるはずだ。本当は床に寝転んでやっているだけだけれど、アルティメットコアにより少しは写真に説得力が生まれている。スポーツとは説得力なのだ。
こんな感じで撮影をしていました!
実際に見えているの?
今まで私が「スポーツしているように見える」と言い切っていたけれど、実際に見えているのか、当サイトのライターであり、学校で野球部の監督をしている「加藤まさゆき」さんに聞いてみた。
加藤まさゆきさんです!
以下が加藤さんの感想です。
そうですね、まず、野球やってる人はナイキのスニーカーでスライディング練習はしないと思います。
これか
あと足ですが、ロングタイツでそれっぽく見せることもしないですね。ソックスとストッキングを着用しないとスライディングのときに危険なので。でも足回り以外はわりと野球部っぽく見えると思いますよ。
はい、認めた! 足回り以外は野球部っぽく見えるのだ。そういうことなのだ。ということで、以下のような写真にすれば全て解決する。
下を切りました! アイドルのアート寄りの写真集にありそうだよね!
加藤さんの感想はまだ続く。
全体的にこれはなんの練習をしているの? という写真が多かったのが気になりましたね。
でも他校の練習見てると毎回ひとつふたつ何やってんだかわかんない動きがあったりするので、それっぽいなとも思いました。
はい、そうなんです。トータルするとそれっぽく見えるんです。つまりこれで正しいのだ。「アルティメットコア」がなかったら全く見えないので、アルティメットコアでやはり全て解決なのだ。
アルティメットコアがないとこれだからね
スポーツはした方がいい
スポーツをしていないけれど、スポーツをしているように見える写真を撮った。これによりSNSで人気を得ることができるのだ。ただ本当は、実際にスポーツをした方がいい。先日の健康診断で「スポーツしろ!」と言われたのだ。アルティメットコアを着たら本当に体が楽だったので、少しずつスポーツをしようと検討する構えをみせる予定を立てたいと思う。
スピードスケートの写真は難しい! 全然見えない!