スポーツカイトをご存知だろうか。2本のラインで空中のカイトを自在に操るスポーツだ。スタントカイトとも呼ばれ、練習次第ではかなりアクロバティックな技もできるようになるらしい。つまりこれ、習得したら週末に風と戯れられるわけだ。まさに大人のホビー。わくわくしながら教えてもらいに行ってきました。
(安藤 昌教)
金城さん
今回スポーツカイトを教えてくれるのは金城さん。ほりが深くて色が白いので日本人には見えないが実は沖縄の人だ。
金城さんはカイト以外にも様々な特技を持っている。タイ語を話したり、ふじいあきらさんみたいに風船を飲み込んだりもできる。本人いわく役に立たないことならほとんど出来ます、とのこと。現在TANTRIXというパズルの記録保持者でもある。
カイトを教えてくれるということで待ち合わせをしたはずなのだが、金城さんは剣道の竹刀ケースを肩にかけて現れた。開けると中から棒がでてきた。
「じゃ、はじめますか」
へんな準備体操をしはじめた。もしかしてカイトって沖縄では変な隠語だったのかもしれない。困ったな。
そうこうするうちに金城さんはロープの先にボールの付いた道具を取り出してぶんぶん回し始めた。
「これ、ポイっていうんですよ」
はあ。
「ニュージーランドの戦闘具です。」
そうですか。