夏バテした。
いきなりローテンションな出だしで申し訳ないが、完全にグロッキーなのだ。実は梅雨明けして3日目くらいで夏バテした。長い夏になりそうだ。
冷房の効いた部屋で朦朧とテレビを見ていると、某健康系番組が「沖縄の人は暑い夏を黒糖で乗り切っているんですね」なんて言っているではないか。そんな乗り切り方があったのか、教えてよ。あわてて黒糖工場へ行ってきました。
(安藤 昌教)
黒糖はハムの中に
今回伺う黒糖工場はハム工場の敷地内にあるらしい。電話で予約したときに知った。
「場所がよくわからないのですが」 「国道沿いに牛がありますのでわかると思います」
まず黒糖工場はハム工場の中にあるというだけでわけがわからなかったし、牛と言われてさらにわからなくなった。僕の頭はもうだめなのか。
不安な思いで国道を走らせていると、確かにあったよ牛と豚。これだ。でかい張りぼてが迎えてくれた。
敷地内に足を運ぶと「黒」と書かれたプランターが。
黒。
黒毛和牛、と思って歩いていると少し離れて「糖」もあった。そうか黒糖だ、僕は黒糖工場に来たのだ、思い出してよかった。
さらに奥へと進むとサトウキビも生えていて、ここが黒糖工場だということを再認識させてくれる。それにしても暑い。
ありました、黒糖工場
歩みを進めるととんがり屋根の建物が。実はこここそが今回伺う黒糖工場なのだ。見かけは工場というよりもペンションといった感じだけど、なにしろ漂う匂いが違う。ほのかに青く、そして濃く甘い香りが漂っている。黒糖の匂いだ。僕の疲れた体は蜜を求める虫のように建物の中に吸い寄せられていった。